終活年賀状の書き方は?注意点や文例と合わせて解説 | 相模原・八王子・多摩で低価格で高品質の葬儀なら【雅葬会】

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葬儀の豆知識
終活年賀状の書き方は?注意点や文例と合わせて解説

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終活を行う上で、年賀状をやめることを検討する人も多いです。しかし、年賀状をどのようにやめれば良いのか分からず、なかなかやめられないという方もいるでしょう。

この記事では、終活年賀状について詳しく解説していきます。メリットデメリット、やめるタイミング、書く際のポイントなどを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

終活年賀状(年賀状じまい)とは


「終活年賀状」という言葉の本来の意味としては、60代以降の方が終活の一貫として、年賀状を辞退する旨を伝える年賀状のことです。そして、そのように年賀状をやめることを「年賀状じまい」ともいいます。

しかし、年賀状をやめる理由は終活だけに限らず、近年ではメールやSNSの普及によって年賀状を出す必要性が薄れたことや、人によっては年賀状による形式的な交流に価値を見出せないなどの理由で、50代以下の世代にも広がっています。

終活年賀状のメリット・デメリット


終活年賀状を送るにあたっては、メリットとデメリットがあることを知っておかなければなりません。それらをよく理解し、注意を払って実行しないと、せっかくこれまで続いた交友関係にひびが入って、お互いが後味の悪い思いをすることも考えられるからです。では、どのようなメリット・デメリットがあるのか確認してみましょう。

メリット


年賀状じまいには大きく分けて2つのメリットがあります。

  • 手間と費用を省くことができる


慌ただしい年末に年賀状を印刷し、手書きでメッセージを書き込むのは、かなり手間がかかりますよね。

また、年賀はがき代、印刷代、インク代などの費用もかかります。少人数では大した費用になりませんが、送る人数が多いとそれなりの費用になってしまうでしょう。年賀状じまいをすることによってこれらの負担がなくなるのは、大きなメリットといえます。

  • 人間関係の見直しができる


年賀状を長年やり取りしている人の中には、形式的に続けているだけの人もいるでしょう。

年賀状じまいをすることで、自分がこれからも交流を続けたいと思えるのかどうか交友関係を見直す良い機会になります。

デメリット


デメリットには以下のような2つがあります。

  • 絶縁だと勘違いされる恐れがある


年賀状の辞退を伝えると、相手は自分を拒否されたような気持ちになり、縁切りを告げられたように受け取ってしまう恐れがあります。

  • 再び年賀状を送りづらくなる


また、年賀状じまいをすると疎遠になってしまう人も出てきます。後になって、あの人とは年賀状だけでも続けておけば良かったと悔やまれても、再び年賀状を出すことは気まずいものです。

終活年賀状のタイミングは?


終活年賀状で相手に不快な思いをさせないためには、相手が納得できるような理由があったほうが良いです。その一つが“タイミング”になります。

60~80代の方はまさに終活世代で、定年退職、還暦や米寿などの祝年が終活年賀状を出すタイミングです。

40~50代では、子どもの自立に伴って再就職をしたり、引っ越しなどの環境の変化が年賀状じまいをするきっかけとして挙げられます。

20~30代は、普段から連絡を取り合っている人にあえて年賀状を送る必要性がないという考えから、特にきっかけもなくSNSに切り替える人も多いのですが、結婚や転職を機に年賀状をやめるというケースもあるようです。

終活年賀状を書く際のポイント


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デメリットで紹介したように、年賀状辞退を宣言すると絶縁かと捉えられてしまう恐れがあります。そこまでではないにしても、終活年賀状を受け取った人は一抹の寂しさを覚えたり、複雑な心境になることも考えられます。

そのような相手の気持ちに配慮するために、次の3つのポイントを押さえて書くのがおすすめです。

辞退する理由を伝える


まず重要なのは、前述したように「理由」を書くことです。理由を書くことでこちらの事情に納得してもらいやすくなり、絶縁されたのではという相手の思いを払拭できます。

理由は長々と書く必要はありません。相手に誤解を与えないように言葉を選び、端的に書きましょう。

ただし、あくまでも新年の挨拶状ですので、できるだけネガティブな理由を避け、相手に不快感を与えないように心がけてください。

連絡手段の代替案を提示する


次に、連絡手段の代替案を提示しましょう。年賀状のやり取りをやめてしまうことで、それまで続いていた関係が途切れる人も少なくありません。

今後も何らかのご縁でつながる可能性を残したいのであれば、電話番号やメールアドレス、今の時代であればSNSなどの連絡手段の代替案を記述して、今後も交流したい旨を伝えましょう。

その際には選択肢を2つ以上用意して、相手が連絡しやすい手段を提示するのがポイントです。

年代によって理由や伝え方を変える


3つ目は「伝え方」です。年代によって理解されやすい理由づけや表現の仕方をしましょう。60~80代は、年賀状じまいをすることを誰からも理解されやすい年代です。「還暦を迎え」や「米寿を機に」などの理由で、前向きな表現にすれば問題ありません。

しかし、40~50代が年賀状じまいをするのは年齢的に早いこともあって、相手が納得する理由を見つけるのが難しいかもしれません。そのような場合には、「私事ではありますが」と前置きした上で、「諸事情で」や「家庭の事情により」など、やんわりと伝えても構いません。

20~30代は、同年代同士であれば「今後はメールやSNSで手軽に送りたい」という理由でも理解されるでしょう。ただし、目上の人に送る場合には注意が必要で、年賀状辞退の理由とともに敬意を示す言葉を添えるようにしてください。

終活年賀状の注意点


さらに、終活年賀状の注意点を3つご紹介しておきます。

 

  • いきなり年賀状辞退の話を切り出さない


終活年賀状といっても文頭から辞退の話題を持ち出すのは良くありません。通常の新年の挨拶から始め、続いて年賀状じまいをする旨を書きます。

 

  • 全員に送っていることを記述する


たとえ、終活年賀状を送るのが一部の人にだけであっても、すべての人に送っていることを文面に盛り込み、相手の不快感を和らげるような配慮が必要です。

 

  • 出す時期を守る


出す時期は通常の年賀状と同じで元日に着くことが望ましく、遅くとも三が日(1月3日まで)から松の内(1月7日)までには届くように出しましょう。また、相手が喪中の場合は出すのを控えるようにしてください。

終活年賀状の文例


ここでは、解説したポイントや注意点を踏まえて、文例を世代別に紹介します。

文面の要素としては、次の5つです。

  1. 新年の挨拶

  2. 今後の年賀状を辞退する旨と理由

  3. お詫びや感謝の言葉

  4. 今後も関係を続けていきたい旨

  5. 年賀状に代わる連絡手段


印刷された文字だけでは味気ないため、手書きで「ひとことメッセージ」を添えるのもおすすめです。また、通常の年賀状と同様に、終活年賀状でも文面に句読点を使わないのがルールとなっていますので、覚えておきましょう。

 

高齢世代の文例


 

【定年で年賀状じまい/知人への文例】

 

明けましておめでとうございます

 

日頃より何かとお世話になり 感謝しています

 

昨年 私も無事に定年を迎えまして

これを節目とし 年賀状による新年のご挨拶を

どなた様にも失礼させていただきたいと存じます

 

誠に勝手ながら 今後は電話やお手紙などで

連絡を取らせていただけますと幸いでございます

 

皆様のご多幸をお祈りいたしております

本年もどうぞよろしくお願いいたします

若者世代の文例


 

【30歳で年賀状じまい/知人への文例】

 

明けましておめでとうございます

お健やかに初春をお迎えのことと存じます

 

私も今年で30歳の節目を迎えます

私事で恐縮なのですが これを機に

年賀状での新年のご挨拶を 今後はメールやSNSなどに

代えさえていただくことにいたしました

 

今後ともより親交を深めさせていただければ嬉しく思います

〇〇さんにとって充実した一年になりますように

法人向けの文例


【自社の年賀状じまい/取引先への例文】

 

謹んで新春のご祝辞を申し上げます

 

平素より一方ならぬご高配にあずかり厚く御礼申し上げます

 

さて 弊社ではペーパーレス化の取り組みを推進しております関係で

誠に勝手ながら 年賀状による新年のご挨拶を控えさせていただく運びとなりました

 

今後もより一層の努力をもってご厚情にお応えしてまいる所存でございますので

ご理解を賜りますと幸いでございます

 

貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます

まとめ


今回は、「終活年賀状(年賀状じまい)」について解説しました。年賀状じまいは終活の一環で行われ始めましたが、メールやSNSが普及したことで若年層や企業にも広がっています。

年賀状を黙ってやめてしまうと、相手に心配をかけてしまったり不義理だと思われたりすることも考えられますので、終活年賀状で丁寧に理由などを伝え、円満に年賀状じまいをしたいものです。

ただし、年賀状じまいを宣言してしまうと再開することは憚られますので、終活年賀状を出すかどうかはよく検討して行うようにしてください。