葬式の料理に名前はある?「通夜ぶるまい」や「精進落とし」など解説 | 相模原・八王子・多摩で低価格で高品質の葬儀なら【雅葬会】

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葬儀の豆知識
葬式の料理に名前はある?「通夜ぶるまい」や「精進落とし」など解説
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お通夜やお葬式の際に、参列者の方々や僧侶と食事をすることを知っていますか?食事を行うことは知っていても、どんな料理を出せばいいのかなど、お葬式の料理について詳しく知らない人は少なくありません。今回は、お葬式に関する料理の「通夜ぶるまい」や「精進落とし」について詳しく解説していきます。

お通夜が終わった後の食事「通夜ぶるまい」とは?


「通夜ぶるまい」とは、お通夜に来てくれた方をもてなす食事のことで、お酒やお料理を出して一緒に食事を楽しみます。お通夜に来てくれた弔問客だけでなく、読経してくれた僧侶にも食事を出して感謝の気持ちを伝えるものです。

お葬式ではなくお通夜の後にふるまう食事のため「通夜ぶるまい」と呼び、故人と一緒に食べる最後の食事・故人を偲ぶ会食という意味も込められています。知り合い同士の宴会ではないため、故人のヒストリーや故人との思い出話を中心に食事を楽しみましょう。

 

通夜ぶるまいの流れ


通夜ぶるまいは食事のことですが、儀式でもありステップが決まっています。喪主が行う通夜ぶるまいの大まかな流れをみていきましょう。

 

1.お通夜を終了する際の挨拶時に通夜振る舞いの案内を行う

2.出席者が揃ったら通夜振る舞い開式の挨拶を行う

3.献杯の挨拶を行って会食開始

4.会食中は出席者それぞれに対して挨拶回りを行う

5.食事が終わったら通夜振る舞い終了の閉式の挨拶を行う

 

開式の挨拶後はすぐに食事を食べ始めるのではなく、「献杯」を行ってから食事を始めます。献杯の挨拶は喪主が行う場合もありますが、故人と親しかった友人に依頼してもOKです。

献杯後は、参列者にゆっくりと食事を楽しんでもらいましょう。食事の時間は大体1〜2時間くらいが目安です。会食中は出席してくださった方やお坊さんへ感謝の気持ちを伝える挨拶回りを行います。故人との付き合い・お通夜に参列してくださったことなどに感謝を述べたりお酌をしたりして、1人ずつ挨拶に回りましょう。

挨拶回りが済み1〜2時間程度経った頃合いに、閉式の挨拶を行います。感謝の気持ちと葬儀・告別式の案内も行って通夜ぶるまいは終了です。

 

通夜ぶるまいの料理


昔は人が亡くなった際は「四十九日を過ぎるまでは生き物を殺生しない」という戒律から、通夜ぶるまいに肉や魚は入っていませんでした。こういった料理を精進料理と呼び、野菜・豆腐などを中心とした料理で参列者をもてなします。

しかし、近年では特に決まったルールはなく、肉や魚をメインとした料理も増えてきています。大皿に料理を盛り付け、出席者それぞれが食事を取るビュッフェスタイルや、一人ひとりにお弁当を出すスタイルなど、食事のもてなし方法はさまざまです。

お寿司・揚げ物のオードブル・サンドイッチ・和食を中心としたお弁当など、通夜ぶるまいで出す料理の種類も特に決まりはありません。故人が好きだったものや出席者の年代に合わせた料理をチョイスするのがよいでしょう。

通夜ぶるまいは省略してもいい


お通夜の後に行う食事「通夜ぶるまい」は、必ず行うものではありません。基本的には行う儀式ですが、地域によっては通夜ぶるまいを行わない場所もあり、会場にスペースがない場合は省略することもあります。

通夜ぶるまいは省略しても特に問題はありませんが、行わない場合はお通夜終了後に参列者へ粗供養品を渡すこともあります。粗供養品とは、故人と親しくしてくれたことや多用な中参列してくれたことへの感謝の意味があり、参列者へお弁当・商品券・ビール券・折詰めなどを準備しておきましょう。

「精進落とし」とはお葬式の後の食事のこと?


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近年では、お葬式の後に行う食事を「精進落とし」としています。精進落としは元々、四十九日を過ぎて日常に戻る忌明けの際に行う食事を指していました。

しかし、近年はお葬式の後や初七日法要の後に精進落としを行います。最近は初七日法要を行わない場合も増えてきているため、お葬式の後に精進落としを行うことが多いです。

精進落としの流れ


精進落としは葬儀や告別式の後に行います。通夜ぶるまいと流れは似ていますが、喪主が行う内容をみていきましょう。

 

1.参列者が揃ったら始まりの挨拶を行う

2.献杯の挨拶を行って会食開始

3.会食中は出席者それぞれに対して挨拶回りを行う

4.食事が終わったら会食終了の挨拶を行う

 

通夜ぶるまいより精進落としの方が会食時間を長めに取るのが一般的なため、1人ずつゆっくりと話せる機会が多いです。故人の思い出話をしたりお酌をしたりして出席者の方に挨拶・感謝の気持ちを伝えましょう。

献杯は通夜ぶるまい同様に喪主が行っても、その他の方が行っても構いません。故人と親しかった友人などに、会食前に挨拶の依頼をしておくとスムーズです。

精進落としの料理


精進落としは忌明けの意味もあるため、華やかなメニューにする場合が多いです。お祝いの席によく出される鯛や伊勢海老のような食べ物は外した方がよいですが、和食・洋食・中華など普通の料理で参列者をもてなしましょう。

葬儀後に食べる精進落としとして、一般的に多いのが懐石料理です。和食を中心とした料理を一人ひとりに提供します。参加しない方は持ち帰りやすいように、あらかじめすべてお弁当で準備しておくのもおすすめです。お子さんが参列される場合は、子ども用の食事も準備しておきましょう。

精進落としは、参列者だけでなく故人にも「影膳」として同じ食事を準備しお供えする場合もあります。

精進落としをしない場合は?


精進落としも通夜ぶるまい同様に省略することが可能です。通常は葬儀後に行いますが、省略すると決めた場合は、参列者にお弁当を渡して対応しましょう。

お弁当の内容は華やかなメニューで構いませんが、参列者が持ち帰る時間を考慮して傷みづらい料理にするのがおすすめです。

家族葬のため精進落としをなしにする場合もあります。近親者のみのため、葬儀会場で食事をせずに別の場所で集まって食事をするご家庭もあるため、そういった場合は食事場所をあらかじめ手配しておきましょう。

葬式の料理に関するマナー


通夜ぶるまいや精進料理に関して厳しいルールがあるわけではありませんが、マナーは存在しています。

マナーを知らないと、出席者に不快な思いをさせたり、恥をかいたりしてしまいます。そのため、葬式の料理に関するマナーは事前に知っておきましょう。

席順には要注意


葬式に関する食事をする場合、とくに席順には注意しましょう。座席には上座や下座などがありますが、祭壇に1番近い座席が最上座です。

通夜ぶるまいの際、最上座には僧侶に座っていただきましょう。その次の上座に遺族と親族、下座に友人などの参列者、と血縁関係が強い順に座っていきます。

精進落としの場合、最上座は僧侶と変わりありませんが、座に友人などの参列者、下座に親族と遺族が座ります。

上記のような座り方が一般的ですが、地域によって多少の差があるため、事前に葬儀社に確認しておくと安心です。近年は気にしない方も増えてきていますが、マナーとして覚えておくと、参列者に不快な思いをさせません。

羽目を外さないようにする


お通夜後や葬儀後の食事では、お酒を共にすることが多いですが、呑みすぎて羽目を外さないようにしましょう。とくに、大声で話したり騒いだりすることはマナー違反です。

知り合いばかりで話に花が咲くことも少なくありませんが、故人を偲ぶ会ということを念頭において食事を楽しみましょう。

また、くつろぎすぎるのもNGです。式が終わり緊張が解けやすい場ですが、会食なので「和やかな雰囲気」程度にとどめておくとマナー違反になりません。

葬式の料理でよくある質問


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お葬式は頻繁に行うものではなく、初めて喪主を務めるという方も少なくありません。

「僧侶が食事を辞退したらどうすればよいの?」「会食の際の献杯って何?」など、疑問を持つ方も多いでしょう。次は葬式の料理についてよくある質問をみていきましょう。

僧侶が食事を辞退したら?


僧侶が食事を辞退した場合は、御膳料を支払います。お食事代として相場の5千円〜1万円を準備しておくとよいでしょう。

通夜ぶるまい・精進落としどちらも同じくらいの相場なので、辞退された場合は都度5千円〜1万円を渡して感謝の気持ちを伝えましょう。

「献杯」とはどういう意味?


献杯とは、相手に敬意を示して杯を捧げることで、お祝いの席で行う乾杯とは意味が異なります。お通夜や葬儀後の食事では、献杯を行ってから会食がスタートしますが、「乾杯とは言わないんだ」と感じる方も少なくないかもしれません。

乾杯と献杯は意味が全然違うため、間違って「乾杯」と挨拶しないように注意しましょう。

献杯の際は、胸のあたりでグラスを掲げます。乾杯のようにグラス同士を合わせないことも覚えておきましょう。

まとめ


お通夜の後にする食事「通夜ぶるまい」と、お葬式や告別式の後に行う食事「精進落とし」について詳しく解説してきました。それぞれの流れや料理についても、あらかじめ知っておくと葬儀の際にスムーズに対応できます。

また、料理に関するマナーを知っておけば参列者に不快な思いをさせずに葬儀を終えられます。流れやマナーを知っておき、故人を偲ぶ食事会にしてくださいね。