葬儀に必要な香典袋の選び方や書き方は?まとめて解説 | 相模原・八王子・多摩で低価格で高品質の葬儀なら【雅葬会】

0120-066-382
葬儀の豆知識
葬儀に必要な香典袋の選び方や書き方は?まとめて解説


252-1

故人の死に対して弔意を表すために供える香典。仏式では蓮の花が描かれた香典袋を用いますが、キリスト教の場合は異なる香典袋が用いられます。また、表書きの書き方に関する正しいマナーを把握しておかないと、故人に対して失礼にあたる場合があるのです。今回は、葬儀に必要な香典袋の選び方や書き方を解説するので、ぜひ参考にしてください。

葬儀における香典とは


葬儀における香典とは、線香やお花の代わりに故人の霊前に供える金品のことです。故人に対する供養の気持ちやお悔やみの気持ちを表すものであり、香典袋に入れて供えられます。なお、香典は「香料」と呼ばれたり「香奠」と表されたりする場合もあります。

香典に「香」の字が使われるのは、かつて寝ずの番に香が用いられていたからです。しかし、江戸時代にお線香が作られ、お香の代わりとして用いられるようになったため、お香は不要になりました。その習わしが故人に金銭を供えるスタイルに変わり、現代の香典になっています。

香典袋(不祝儀袋)の書き方


ここからは、香典袋の書き方を解説します。香典袋を書く際は、いくつか注意しなければならない点があります。もし間違った方法で記載すると、故人や遺族に対して失礼にあたる場合があるので注意が必要です。そのため、香典袋を書く際の最低限のマナーを覚えておきましょう。突然の訃報で慌てないようにするためにも、ぜひ参考にしてください。

香典袋は薄墨で書くのがマナー


香典袋は、薄墨で書くのがマナーです。薄墨は一般的な墨より水分量が多いため、遺族に「涙で墨が薄まってしまった」というお悔やみの気持ちを表します。また、突然の不幸を聞きつけて急いで来たために、墨を十分にすっている時間がなかったからという意味も込められています。

もし薄墨が用意できない場合は、サインペンを使っても良いでしょう。故人へのお悔やみの気持ちを込めて丁寧に書きましょう。なお、鉛筆やボールペンを使って香典袋を書くのはマナー違反なので、絶対に使用しないでください。

慶弔用のスタンプも使用可能


手書きが苦手な方は、慶弔用のスタンプを使うのがおすすめです。スタンプの中には書体を選べる商品もあるので、好きな字体を選んで使用できます。最近はスタンプ台が不要なタイプも販売されているので、ぜひチェックしてください。

しかし、中にはスタンプでは失礼だと考えている方もいます。また、手書きでなければ故人に対して失礼にあたると考えている方もいるので、使用に迷った場合は親族や友人に相談してください。なお、香典に慶事用のスタンプを押すのはマナー違反なので、絶対に使用しないでください。

香典袋の名前を書くときのポイント


ここからは、香典袋の名前を書くときのポイントについて詳しく解説します。基本的には香典袋の水引の下に名前をフルネームで書きますが、状況によってはそうでない場合があるので注意が必要です。

また、ビジネスシーンでは、自分が会社の代表として書いたり、代理で参列したりする場合もあります。故人や遺族に対して失礼にならないようにするためにも、ぜひ参考にしてください。

旧名で書く場合


中袋があるタイプの香典袋に旧名で書く場合は、水引の下の中心に新しい苗字で名前を書き、苗字の左横にカッコ書きで旧姓を書きます。一方、中袋がないタイプの香典袋の場合は、表書きに新しい苗字、中袋に旧姓を書いてください。

しかし、基本的に表書きの名前は新しい苗字で書くのがマナーです。そのため、どうしても旧姓でなければ分かってもらえない場合を除いて、表書きの名前は新しい苗字で書きましょう。なお、妻が夫の代理として参列する場合は、夫の氏名を書き、氏名の左下に「内」と書いてください。

連名表記の場合


夫婦連名で出す場合は、水引の下の中央に夫のフルネームを書き、その左に妻の名前のみを記載してください。また、3人の連名で出す場合は、右から目上の人順になるように記載します。なお、同僚や友人と出す場合で特に上下関係がないときは、右から五十音順で書きます。

4人以上の連名で出す場合は、水引の下の中央に代表者の名前を書き、左下に他3名と添えてください。さらに、会社関係者と連名で出す場合は、水引の下の中央に「会社名+一同」と記載します。部署単位の場合は、「営業部一同」と中央に書き、右側に会社名を添えましょう。

【宗教別】香典袋の水引・表書きの種類


252-2

ここからは、香典袋の水引・表書きの種類を宗教別に紹介します。香典袋の水引や表書きは、宗教や宗派ごとに異なります。故人が信仰しているものとは違う宗教の形式で記載すると、失礼にあたる場合があるので注意が必要です。なお、水引や表書きは自分が信仰している宗教ではなく、必ず故人の信仰している宗教に合わせて書いてください。

仏教・仏式の場合


仏教や仏式の場合は、御香典・御仏前・御香料・御弔料・御供などを選んでください。なお、浄土真宗の場合は、御霊前ではなく御仏前を用いるのがマナーです。浄土真宗は亡くなった後すぐに仏様になると考えられています。

そのため、故人の信仰している宗教が浄土真宗の場合は、通夜・通夜・四十九日以降を問わず、御仏前を使ってください。また、香典袋の水引は、包む金額が1万円以内なら藍銀、1~3万円なら黒白、5万円以上の場合は双銀のものを選びましょう。

キリスト教式の場合


キリスト教の場合は、十字架や百合の花が書かれた白い封筒を選んでください。蓮の花が描いてあったり水引が付いていたりするものは、キリスト教では使用できないので注意が必要です。なお、カトリックの場合は、表書きに献花料・御花料・御ミサ料・御霊前のいずれかを使用します。

また、プロテスタントの場合は、御花料や献花料などを使用します。キリスト教の中でも宗派によって異なるので、故人がどちらの宗派なのかを確認してください。

神教式の場合


神教式の場合は、表書きに御神前・御玉串料・御榊料などを使用します。神教式の場合も御霊前は使えますが、事前に神教式だと分かっている場合は御神前を使うのがおすすめです。なお、蓮の花が描かれているものは仏式でしか使えません。

そのため、神教式の場合は蓮の花が描かれていない無地のものを選びましょう。また、神教式の場合は、黒白か双銀の結び切りの水引を選んでください。最近は宗教に合わせた香典袋も多く販売されているので、ぜひチェックしてください。

故人の宗教が解らない場合の書き方


故人の宗教が分からない場合は、白無地の袋を選ぶのがおすすめです。蓮の花が描かれているものは仏式で使うものなので、神教式やキリスト教の場合は使えません。また、百合の花や十字架が描かれているものは、キリスト教以外の宗教では使えないので気を付けてください。

そのため、故人の宗教が分からない場合は、どの宗教でも使える白無地の袋を選びましょう。なお、故人の宗教が分からない場合の表書きは、御霊前を使うのがおすすめです。しかし、浄土真宗の場合は使うと失礼にあたる場合があるので注意してください。

立場ごとの香典の金額相場と目安


香典に包む金額の相場は、基本的に故人との関係性によって変わります。両親の場合は、3~10万円、兄弟や姉妹の場合は3~5万円を包みます。また、祖父母の場合は1万円、叔父や叔母の場合も1万円を包むケースが多いです。

友人や知人の場合は5千円~1万円、友人や知人の家族の場合も5千円~1万円が目安です。さらに、勤務先の上司や同僚の場合は3千円~1万円を包むのがおすすめです。関係値によって金額は変わるので、故人との関係性に合わせて包んでください。

香典袋に関するよくある質問


ここからは、香典袋に関するよくある質問について詳しく紹介します。事前によくある質問を把握しておけば、実際に通夜や葬儀に参列する際に役立てられるのでおすすめです。なお、よくある質問の中には知っておかなければならない重要な情報もあります。そのため、香典袋に関するマナーを知っておきたい方は、ぜひ以下をチェックしてください。

香典袋はどこで買える?


香典袋は、スーパー・ドラッグストア・ホームセンターなどで購入可能で、最近は100円均一やコンビニなどでも購入できます。コンビニなら24時間365日いつでも購入できるので、急遽必要になった場合でも安心です。

また、コンビニで購入したからといって故人や遺族に対して失礼になることはないので、急遽必要になった場合はぜひコンビニで購入してください。なお、多くの種類から選びたい場合は、ネット通販を利用するのがおすすめです。

香典袋へのお札の入れ方は?


中袋がない香典袋の場合は、香典袋に直接お札を入れます。袋の表側に対してお札が裏側になるように入れてください。中袋がある香典袋の場合は、香典袋に直接ではなく中袋に入れましょう。

また、香典袋にお札を入れる際は、香典袋の表側に対してお札が上側になるように入れてください。

なお、香典袋に入れるお札は、新札ではなく普通のお札を入れるのがマナーです。新札を入れると、まるで不幸を予期していたかのような印象を与えてしまうので失礼にあたります。

香典袋を渡すタイミングやマナーは?


香典袋を渡す際は、必ず袱紗から出した状態で渡してください。また、香典袋を渡すときは、相手側にのしが読めるように向きを変え、両手で渡しましょう。片手で渡すのはマナー違反になるので、袱紗の袋は受付台の上に置き、必ず両手で渡してください。

渡すときに「この度はご愁傷さまです」と一言添えると、遺族にお悔やみの気持ちを伝えられます。

なお、香典は基本的に受付で渡します。受付が用意されていない場合は、遺族に直接渡したり、御霊前に供えたりしても問題ありません。

まとめ


今回は、葬儀に必要な香典袋の選び方や書き方を解説しました。香典袋の水引や表書きは、宗教や宗派ごとに異なります。仏教や仏式の場合は御香典や御仏前、神教式の場合は御神前や御玉串料などを用います。

なお、故人が信仰している宗教が分からない場合は、どの宗教にも使える無地の香典袋を使うのがおすすめです。葬儀に必要な香典袋の選び方や書き方を理解しておき、失礼のないように故人を見送りましょう。