葬儀で受付を依頼した方へのお礼は?タイミングや相場を紹介 | 相模原・八王子・多摩で低価格で高品質の葬儀なら【雅葬会】

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葬儀の豆知識
葬儀で受付を依頼した方へのお礼は?タイミングや相場を紹介

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葬儀を執り行う際には、弔問客に対応するための「受付」を設けなければなりません。しかし喪主や故人に近い遺族は、式場内で会葬者からの挨拶を受けたり、葬儀社や僧侶への対応をしなければいけなかったりなど、葬儀全体を取り仕切る必要があります。そのため、それ以外の役割を担う「受付」は誰かにお願いすることになるのです。

では「受付」は誰にお願いすれば良いのでしょうか。また「受付係」をしていただく方には、お礼をどのようにすれば良いのでしょうか。そこで本記事では、葬儀の主催者として「受付」を依頼する際に必要な「受付の役割」や「人選」についての基礎知識と、知っておくべき「受付係へのお礼の仕方」について詳しく解説します。

葬儀の受付係とは


通夜や葬儀の「受付係」は、喪主の代理として弔問客をお迎えする大事なお役目です。「受付」は弔問客に接する窓口、いわば葬儀の顔ですので、その対応次第では葬儀の印象を左右しかねないほど重要といえます。

葬儀の規模にもよりますが、「受付」は通常2~4人程度の複数人で行います。では具体的にどのような役割をするのか見てみましょう。

受付係の役割



  1. 開式前の受付準備(会場全体の確認・受付に必要な物や道具のチェック)

  2. 弔問客の出迎え・挨拶

  3. 記帳を促す(芳名帳や芳名カードの管理)

  4. 香典を受け取る(香典の管理)

  5. 返礼品を渡す(返礼品の管理)

  6. 弔問客を待合室や式場へ案内する

  7. 葬儀後の受付の片付け(預かった香典や芳名帳は遺族に渡す)


これらが受付の流れに沿った主な内容です。これ以外にも、供物や弔電など式場に届く物の受け取り対応や、弔問客のコートや手荷物を預かるクロークの役割をする場合もあります。

また、式の時間や流れについての質問や、お手洗い・自動販売機・授乳室・喫煙所の場所、駐車場やタクシーの利用についてなど、弔問客からのさまざまな質問に幅広く対応する必要があるでしょう。 

葬儀の受付はどんな人に頼むべき?


親族の中であれば、喪主や遺族に近すぎず遠すぎない関係の「いとこ」や「甥・姪」などが適任といえます。それ以外では、親しい友人、会社や仕事関係の親しい方、近所の信頼できる方などで、気兼ねなくお願いできる人が良いでしょう。いずれにしても、受付では香典などの貴重品を扱うため、喪主や遺族が信頼の置ける人に依頼すると安心です。

受付を頼める人がいない場合は葬儀社に依頼できる


どうしても受付をお願いできる人がいない場合もあるでしょう。そのような場合には依頼している葬儀社のスタッフや、受付の代行業者に依頼することも可能です。葬儀社や代行業者であれば慣れているので、トラブルが起こりにくく安心です。

ただ、そのようなプロにお願いする場合には「お礼」ではなく、「費用」としてかかります。受付係として1人依頼する際の相場としては、15,000円~20,000円程度です。そういったことも考慮して、身内や知り合いに頼むのか、葬儀社や代行業者に依頼するのかは、葬儀のプランを考える段階で早めに決めておいたほうが良いでしょう。

受付をしてくれた方へのお礼


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「受付」は、喪主に成り代わり弔問客の対応を一手に担う責任あるお役目です。それを快く引き受けてくれた方々には、何かしらのかたちで「感謝の気持ち」をしっかり伝えることが礼儀でありマナーです。

「お礼」をどのようにするかは、受付係との関係や地域ごとの風習でも少し異なりますが、「受付係」をしてくれた方々へのお礼として、何を、どのようにするのかといった「お礼の仕方」について、注意点も交えて見ていきましょう。

心づけ


昔から日本には「心づけ」という習慣があります。これは、何かしてもらった際に「感謝のしるし」としてお渡しする「少額のお金」をいいます。

葬儀で「心づけ」を渡す場合は必ず不祝儀袋か白い封筒に入れ、「志」「寸志」「御礼」などの表書きと、喪主の苗字のみを書き入れてお渡しします。表書きは薄墨の筆ペンで書くことが望ましいですが、黒のサインペンでも構いません。

「心づけ」として渡す紙幣は新札でも旧札でも差し支えないとされています。ただし旧札の場合は、きれいな旧札を選んで入れましょう。

お礼品


お礼を現金ですることは、相手との関係などによっては逆に失礼になる場合もあるので注意してください。そのような場合は「品物」でお礼をします。

お礼の品には、日持ちのする「お菓子」など、いわゆる消えものが好まれます。また「タオル」も、悲しみを拭い去るという意味合いで葬儀の手伝いのお礼の品としてよく選ばれます。品物を贈る際には不祝儀の熨斗(のし)をかけて贈ると丁寧でしょう。

地域によっては、家族や親族にお礼は不要と考えるところもあり、そのような場合には、いただいた盛篭(もりかご)の果物などを分けることもあります。

食事


地域の昔ながらの風習として、金品でお礼をするのではなく、葬儀後に「食事」を提供するというところもあります。これは「精進落とし」と呼ばれ、「受付係」などの手伝いの人に限らず、親族や弔問客も料理やお酒でもてなし、故人の思い出話をしながら供養をするというものです。

また、そういった振る舞いとして準備しておいた「料理」や「お酒」を取り分けておいて、手伝いをしてくれた方々に「お礼の品」として持って帰っていただくということもあります。

葬儀受付のお礼の相場


葬儀の受付係をしていただいた方へのお礼は、いくらぐらいが良いのでしょうか。これは、受付係をしていただいた方がどういった関係かで少々異なりますが、現金でする場合は3,000円から5,000円が相場で、品物でする場合もこの金額を目安にすると良いでしょう。

関係性での金額の違いとしては、いとこや甥・姪など親戚の人にお願いした場合は3,000円程度、友人や知人の場合は少し多めにして5,000円程度にすることが多いようです。

ただし、金額は地域によって異なる場合がありますので、年長者や葬儀社などに事前に確認して金額を決めることをおすすめします。

葬儀受付のお礼はいつするべき?


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葬儀では開式前から閉式後まで、喪主や遺族、そしてお手伝いをしていただく方々も、決められた時間の中でさまざまな対応に追われて慌ただしさを極めます。ですので、受付係をしてくださった方々にお礼をするタイミングも考えておかないと、落ち着いてお礼ができなかったり、渡しそびれてしまうということも考えられます。では、お礼はどのタイミングですれば良いのでしょうか。

葬儀当日にお礼をする


受付をしてくださる方々に次に会う機会がなかなかないようでしたら、葬儀の当日にお礼をすると良いでしょう。当日にお礼をする場合のタイミングとしては、「葬儀が始まる前」か、「葬儀が終了した後」の、どちらかになります。

開式前にするのであれば、受付係の方が来られて受付が始まるまでに、挨拶を兼ねてお礼を渡します。慌ただしさが増す前に渡しておけば、渡しそびれを防ぐことができます。

閉式後であれば、受付作業が終了して帰ってしまわれるまでに渡さなければいけませんので、あらかじめ「帰る前に集合してもらう」ように受付係全員に伝えておきましょう。

後日お礼をする


葬儀当日は何かと慌ただしいですから、受付をお願いした方が町内の方であったり、比較的近い距離に住む親族や友人には、後日改めてお礼に伺い、落ち着いた中でお礼をするのも良いでしょう。その際には事前に連絡をし、先方の都合を伺って訪問するようにしましょう。

また、遠方の方で直接伺えない場合は、お礼の品を送付しても大丈夫です。

いずれの場合も、葬儀から時間が経ちすぎると失礼になりますので、なるべく翌々日までか、遅くとも1週間以内にはお礼をお渡しできるようにしてください。

お礼の品を渡す際の挨拶は?


「受付係」の方々にお礼をする際には、添える「言葉」も重要です。葬儀の「受付」という大役を無償で引き受けていただくのですから、依頼をした立場として「感謝」の気持ちを伝えることは、とても大切になります。

それでは、「お礼」を葬儀当日にする場合と、後日する場合に分けて、具体的な『挨拶』の例をご紹介しましょう。

葬儀当日にお礼をする場合


【受付が始まる前にお礼をする場合】

「ご多用の中、受付係を引き受けてくださってありがとうございます。本日はよろしくお願いします。ほんの心ばかりですがお受け取りください」

といった挨拶をして「心づけ」や「お礼の品」を渡します。

【閉式後、受付作業が終わってからする場合】

「この度は葬儀の受付をお手伝いいただきまして、ありがとうございました。おかげさまで滞りなく葬儀を執り行うことができました。ほんの心ばかりですがお受け取りください」

といった挨拶をして「心づけ」や「お礼の品」を渡しましょう。

後日お礼に伺う場合


「先日はご多用の中、葬儀の受付をお手伝いいただきまして、ありがとうございました。おかげさまで無事に葬儀を執り行うことができました。ほんの心ばかりですがお受け取りください」

と述べて、「心づけ」や「お礼の品」をお渡しすれば良いでしょう。このときの注意点ですが、訪問する際に服装がカジュアルになりすぎないように、ある程度きちんとした服装で伺うように心がけましょう。

また、直接伺う場合は「お礼状」は必要ありませんが、遠方の方にお礼の品を送付する場合には、感謝の気持ちを伝えるために、必ず「お礼状」を添えてください。

まとめ


今回は、葬儀の「受付」をお願いする場合の「お礼」について解説しました。葬儀を執り行う際には、葬儀の規模や様式によって「受付」を依頼する人や「お礼」の仕方も異なります。「受付」をどのようにするかは、葬儀のプランを決める際に葬儀社などと相談をして、地域の習慣なども確認しておくようにしてください。

そして「受付係」の方々に「お礼」をする際には、「品物」はもとより、「感謝の気持ちを伝えること」が何よりも大切であるということを、心に留めておきましょう。