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祥月命日とは?やってはいけないことやよくある質問に回答
「祥月命日って言葉は知っているけれど何をする日かは知らない……」という方も多いでしょう。しかし実は、祥月命日は故人を弔う日として重要なものなのです。今回は、祥月命日にやってはいけないことやよくある質問を紹介します。よくある質問についても紹介するので、祥月命日に関する疑問がある方はぜひ最後までご覧ください。
祥月命日とは
まずは祥月命日について解説します。祥月命日とは、故人が亡くなった月日と同じ月日のことを指します。命日や月命日と混同してしまう方も多いので注意が必要です。
ここからは、より詳しい祥月命日についての内容を紹介していきます。
「命日」「月命日」との違い
「命日」と「祥月命日」は、諸説ありますが一般的に、同じ意味を持つと考えて良いでしょう。命日と祥月命日は、個人が亡くなった月日を指す言葉です。たとえば2023年3月21日に亡くなったとして、2024年の3月21日が一回目の祥月命日(命日)となります。
月命日は、故人が亡くなった日のみを指すものであり、祥月命日(命日)がある月を除いて毎月あります。例えば、3月21日が祥月目日の場合は、3月21日を除いたすべての月の21日が月命日になります。祥月命日と異なり、1年に11回訪れることを覚えておきましょう。
「祥」の字が使われている由来
祥月命日に「祥」の字が使われているのは、元々中国で喪が明けることがめでたいこと(祥なこと)とされていたからです。中国では喪は凶に通じていたので、喪が明けることが幸せなこととなっています。
そのため、故人が亡くなった月を「期明けのめでたい月」という意味で「祥月」と言われるようになりました。
祥月命日に行うこと
ここからは、祥月命日に行うことについて紹介します。故人が亡くなった月日と同じ月日である祥月命日は、故人を偲ぶために法要やお墓参りなどを行うのが一般的です。卒塔婆供養や仏壇にお供えをする場合もあるので、行うべきことについて詳しく知っておきましょう。
なお、祥月命日に行うことは、地域や宗教宗旨によって異なる場合があります。祥月命日に何を行ったらいいかわからない場合は、親族や葬儀社に相談するのがおすすめです。故人を敬うためにも、行うべきことを把握しておきましょう。
法要
祥月命日には、親戚や故人と親しかった友人を招いて法要を行います。特に故人が亡くなってから1年目に行われる一周忌、2年目に行われる三回忌、6年目に行われる七回忌までは行われるのが一般的です。
三十三回忌を弔い上げとして行い、年忌法要を終了する場合が多いですが、中には五十回忌や百回忌まで行うケースもあります。いつまで行うか迷った場合は、お寺の住職や親族と話し合ってから決めましょう。
お墓参り
仏教の観点から見ると祥月命日はお墓参りをする日であるため、故人のお墓参りも行いましょう。必ず行わなければならないものではありませんが、遺族の悲しみを癒したり故人を大切にする気持ちを表したりするためも、積極的に行うのがおすすめです。
墓前にお供えするものとしては、ろうそく・せんこう・お花・故人が好きだったものを選びましょう。なお、墓前にお供えする花は、白・青・赤・紫を基調としたものを選ぶのが一般的です。とげのある花や鉢植えの花などは避けるようにしましょう。
卒塔婆供養
お墓参りに行った際は、故人の冥福を祈って卒塔婆供養をするのも良いでしょう。卒塔婆供養は、木の板に題目や経文を書いて追善供養をすることを指します。
なお、遠方に住んでいる場合は、お寺に電話で依頼して塔婆を立ててもらうのも1つの方法です。お墓によっては電話で依頼するだけで代わりに立ててくれるので、お墓参りに行くのが困難な場合は依頼を検討してみましょう。
仏壇にお供え
お墓が遠方にあってお墓参りが難しい場合は、自宅の仏壇にお供え物をするのも1つの手です。お菓子・線香・花などを供えるのが一般的ですが、他に故人が好きだったものがある場合はそれらを供えてもいいとされています。
ただし、魚や肉などの殺生をイメージできてしまうものを供えるのはマナー違反です。また、ニンニク・玉ねぎ・ニラなどの香りが強い野菜も避けましょう。故人が好きだったとしても避けるべきものはあるので、あらかじめ確認しておくと良いです。
祥月命日にやってはいけないこと
ここからは、祥月命日にやってはいけないことについて解説します。お墓参りや法要などを行う祥月命日ですが、実はいくつかやってはいけないことがあるのです。行うと故人に対して失礼にあたる場合があるので注意しましょう。
なお、四十九日法要前と四十九日法要後では、供えるのに適している花が異なります。地域や宗教宗旨によって異なる場合もあるので、迷った場合は親族や僧侶に相談しましょう。
派手な服を着たり香水をつけたりすること
祥月命日にお墓参りに行く場合は、派手な服を着たり香水をつけたりするのを避けましょう。祥月命日は、粛々と個人を思い、追悼をする日です。おしゃれはまた別の機会にして、装いを抑えめにすることが必要です。
また、お墓のまわりは足場が悪い可能性があるため、サンダルやヒールの高い靴もさけましょう。なお、祥月命日が年忌法要のタイミングにあたる場合は、葬儀のときと同じような服装で行くのが望ましいとされています。遺族は準喪服、他の参加者は略喪服を着用するのがマナーです。
ツルやトゲ、毒のある花を供えること
お墓や仏壇に供える花選びにも注意が必要です。ツル・トゲ・毒がある花は、不吉なイメージがあるため避けるべきとされています。香りが強すぎる花もタブーとされているので、できるだけ選ばないようにしましょう。
花粉が多い花や鉢植えの花なども、お墓を汚す可能性があるので避けた方が良いです。なお、四十九日を迎えるまでは白や淡い色の花を選ぶのが一般的です。故人が好きだった花を供えるのは、四十九日が過ぎてからにしましょう。
肉や魚を使った料理を供えること
肉や魚を使った料理を供えるのもタブーです。肉や魚を使った料理は、殺生をイメージさせるため、ふさわしくないとされています。良くない印象を与えてしまうので、故人が好きだったとしても供えるのは避けましょう。
また、肉や魚などの生ものは日持ちがしません。供えた状態で放置すると、野生動物やカラスなどのエサになり、墓地が荒らされてしまう可能性もあります。他のお墓に影響を与える場合もあるので、肉や魚を使った料理は避けましょう。
祥月命日に関するよくある質問
ここからは、祥月命日に関するよくある質問を紹介します。祥月命日の法要やお布施に関しても解説するので、祥月命日に関する疑問がある方はぜひ参考にしてください。
祥月命日のお布施はいくらがいい?
祥月命日のお布施は、一周忌なら3万円〜5万円、三回忌なら1万円〜5万円です。三回忌以降は、1万円〜2万円が目安になります。自分の家に僧侶を招いて法要を行ってもらう場合は、お布施と別にお車代も包みましょう。
お車代の目安は1万円程度ですが、遠方から来てもらう場合は1万円以上包む場合もあります。なお、祥月命日のお布施の表書きは、仏教なら「御布施」、キリスト教なら「御礼」
と書きます。神道の場合は、「祭祀料」と書きましょう。
なお、お布施の金額はあくまでも相場です。故人との関係性や地域によっては異なる場合があるので、包む金額に迷った場合は親戚や僧侶に相談しましょう。
祥月命日の法要はいつまで行う?
祥月命日の法要は、故人が亡くなってから1年目に行われる一周忌、2年目に行われる三回忌、6年目に行われる七回忌など、年忌法要として行われることが多いです。七回忌のあとは、十三回忌・十七回忌・二十三回忌・二十七回忌・三十三回忌のように行われます。
基本的には三十三回忌を最後とする場合が多いですが、中には五十回忌や百回忌が行われることもあります。なお、祥月命日をすぎないように行うのがマナーとされているので、前もってスケジュールを管理しておきましょう。
まとめ
今回は、祥月命日にやってはいけないことやよくある質問を紹介しました。祥月命日は故人を弔う日であるため、派手な服を着たり香水をつけたりするのは避けることが大切です。他の参加者が良く思わない場合もあるので、服装マナーに注意しましょう。
また、お墓や仏壇に供える花にも注意が必要です。ツルや毒がある花は、供える花としてふさわしくないとされています。トゲがある花や鉢植えの花もマナー違反になる可能性が高いので、避けるのがおすすめです。
祥月命日に関する知識をつけて、心穏やかに故人を弔いましょう。
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