社会人として恥ずかしくない告別式の礼儀作法と知っておきたいマナーを解説 | 相模原・八王子・多摩で低価格で高品質の葬儀なら【雅葬会】

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葬儀の豆知識
社会人として恥ずかしくない告別式の礼儀作法と知っておきたいマナーを解説
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「告別式ってどんな服装で参列すればいいんだろう…」このように告別式に関する疑問を抱えている方も多いでしょう。

今回は、告別式の場にはふさわしくない忌み言葉や、故人との関係性で決まる香典の金額、焼香のやり方など、告別式の作法と知っておきたいマナーを解説します。

葬儀と告別式の違いも解説するので、もしものときのためにも社会人として恥じない作法を身につけ、把握しておきましょう。

葬儀と告別式の違いは?


葬儀は、家族や友人などが故人の冥福を祈るために行う「宗教的な儀式」のことです。

宗派によって異なる場合はありますが、一般的には通夜の次の日の昼間に行われます。仏教では焼香や読経、神道では祈祷や祭詞などが葬儀にあたります。

一方、告別式は家族や参列者などが故人と最後のお別れをする「社会的な儀式」です。どちらも似ていますが、「宗教的な儀式」「社会的な儀式」のように目的が異なるので、混乱しないように詳しく把握しておきましょう。

告別式の流れ


告別式の流れは以下の通りです。

・受付

・開式

・焼香

・献花

・釘打ち

・出棺

出棺された後は、火葬場に移って火葬が行われます。遺族から火葬場まで同行して欲しいと依頼された場合は、火葬場まで行きましょう。

 

告別式は、午前中に始まり、1~3時間くらい行われることが多いです。宗教・宗派や参列者の数によってかかる時間は異なるので、気になる場合はあらかじめ確認しておきましょう。

 

なお、どうしても告別式に最後まで参列できない場合は、焼香だけ行って退出しても失礼にあたらないとされています。しかし、急に退出すると遺族や喪主の方が不思議に思ってしまうので、事前に最後までいられない理由を伝えておくのがおすすめです。

告別式の礼儀作法・マナー一覧


ここからは、告別式の礼儀作法やマナーについて詳しく解説します。告別式に参列する場合は、以下のマナーに注意しましょう。

・お悔やみの言葉や挨拶

・香典

・焼香

告別式の会場には、家族だけでなく故人の友人や会社関係者などさまざまな人がいます。マナーについて知っておかないと、不快な思いをさせてしまう可能性があるので、詳しく把握沿しておきましょう。

告別式の作法①「お悔やみの言葉・挨拶」


お悔やみの言葉は、大切な家族を亡くした遺族に対してかける言葉です。

一般的には、「お悔やみ申し上げます」「このたびはご愁傷さまでございます」などが用いられます。遺族は故人を亡くしたことで悲しみを感じているので、寄り添うように優しく言葉をかけましょう。

お悔やみの言葉をかけるときは、できるだけ声のトーンを落とすのがマナー。大きな声で伝えると、遺族の負担になる可能性があるので、小さめの声で伝えましょう。

忌み言葉は避ける


お悔やみの言葉を伝える場合は、不幸が重なることを連想させる言葉である「忌み言葉」を使うのは避けましょう。うっかり使ってしまわないように、あらかじめ代表的な忌み言葉を把握しておきましょう。

代表的な忌み言葉は以下の通りです。

・繰り返し

・ますます

・もう一度

・引き続き

・重ね重ね

・たびたび

・いろいろ

「いろいろ」ではなく「たくさん」、「重ね重ね」ではなく「深く」など、重ね言葉にならないように言い換えて使うのがポイントです。遺族や故人に対して失礼にあたらないためにも、重ね言葉をしっかりと確認しておきましょう。

 

直接的な言葉は言い換えをする


直接的な言葉は、遺族や故人に対して失礼にあたる場合があるので言い換えをするのがおすすめです。特に「死」や「亡くなる」などの言葉が入っている場合は、言い換えたほうがいいでしょう。

 

直接的な言葉の言い換え例は以下の通りです。

・「死亡」「亡くなる」→「ご逝去」

・「生存中」「生きていた」→「お元気だったころ」「ご生前」

・「事故死」「急死」→「突然のご不幸」

・「苦労の多い」→「尽力」

また、遺族に対して故人の死因を聞くのもNGです。遺族を不快にしてしまう可能性があるので、気になったとしても聞くのは避けましょう。

告別式の作法②「香典」


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告別式に参列する場合、香典に関するマナーも押さえておく必要があります。

・香典の金額相場と目安

・告別式では新札は使わない

・香典を渡すタイミング

特に香典を渡すタイミングや金額相場などは、勘違いしやすいポイントでしょう。

香典に関するマナーを知らないと、遺族に対して失礼にあたることがあるので注意が必要です。1つずつ解説していくので、マナーがなってないと思われないためにもぜひ参考にしてください。

香典の金額相場と目安


香典の金額相場と目安は以下の通りです。

関係性香典金額の目安
自分・配偶者の両親の場合5~10万円
自分・配偶者の兄弟姉妹の場合1~2万円
自分や配偶者のその他の親族の場合1万円前後
会社の上司や部下の場合5千円~1万円
友人や知人の場合 5千円~1万円

香典の金額相場は、故人との関係性や立場によって異なります。自分の年齢によって異なる場合もあるので、詳しく把握しておきましょう。

告別式では新札は使わない


告別式に持参する香典には、新札を使わないようにしましょう。新札を使うと、「不幸が起こることを予想していた」という意味になってしまいます。遺族に対して失礼にあたるので、新札を使うのは避けましょう。

新札しか持っていない場合は、一度半分に折って折り目を付けてから入れるのがマナー。折り目を付けたからといって古いお札になるわけではないですが、遺族に対して配慮するためにも折り目を付けるといいでしょう。

香典を渡すタイミング


一般的に、香典は受付のときに渡すのがおすすめです。「このたびはご愁傷さまです」とお悔やみの言葉を述べながら一礼をして渡しましょう。記帳が先か香典を渡すのが先かは地域や会場によって異なるので、受付の方の指示に従ってください。

通夜と告別式のどちらにも参列する場合は、告別式の受付で渡すのがマナーです。通夜は急いで向かうものであるため、早めに渡してしまうと「前もって準備していたのでは?」と思われてしまうことがあります。

告別式の作法③「焼香」


告別式での焼香の手順は以下の通りです。

1.順番が回ってきたら、席を立って祭壇の手前まで進む

2.遺族に対して一礼する

3.祭壇の前まで進んだら、遺影に向かって一礼する

4.抹香を右手の三本指でつまみ上げる

5.つまんだ右手を額の高さまで上げ、押しいただく

6.右手を香炉まで下ろし、抹香を落としてくべる

7.合掌する

8.遺族に一礼して自分の席に戻る

 

焼香の作法は宗派によって異なる場合があるので、あらかじめ参列する告別式の宗派を確認しておくのがおすすめです。

天台宗の場合


天台宗の場合、特に決まっているわけではありませんが、焼香の回数は1~3回とされることが多いです。額に押しいただくかは決まっていないので、他の参列者を参考にするといいでしょう。線香は、手前側に1本、奥に2本を立てて逆三角形を作るように行うのがマナーです。

真言宗の場合


真言宗の場合、焼香の回数は3回となっています。1回目のみを額に押しいただき、残りの2回は額に押しいただかず、そのまま抹香を炭に落とすのがマナーです。線香の場合は、天台宗と同様に、手前側に1本、奥に2本を立てて逆三角形を作るように行いましょう。

浄土真宗の場合


浄土真宗本願寺派の場合、焼香の回数は1回です。額に押しいただかず、そのまま抹香を炭に落とすのがマナーとされています。線香の場合は、1本を2つに折り、火をつけて寝かせて置きましょう。

浄土真宗大谷派の場合、焼香の回数は2回です。浄土真宗本願寺派の場合と同様に、額に押しいただかずそのまま抹香を炭に落とします。線香の場合は、1本の線香を2本または3本に折り、火をつけて寝かせて置きましょう。

告別式に参列する際のその他の作法やマナー


ここからは、告別式に参列する際のその他の作法やマナーを紹介します。

告別式に参列する場合、焼香だけでなく服装や数珠のマナーも押さえておく必要があります。特に服装のマナーは勘違いしやすいポイントであるため、ぜひ参考にしてください。

服装のマナー


告別式に参列する場合は、男女ともに略喪服を着用するのがマナーです。男性の場合はブラックスーツに白い無地のワイシャツで問題ありません。ネクタイ・靴下・靴などは黒のものを選びましょう。

女性の場合は、黒やダークカラーのワンピースまたはアンサンブルを着用するのがマナーです。スカートの丈が短すぎると、華美な印象を与える可能性があるので、短すぎないものを選びましょう。アクセサリーをつけたい場合は、煌びやかなものではなく一連の真珠のネックレスを選ぶのがおすすめです。

数珠のマナー


数珠を焼香のときにカバンから取り出すのはマナー違反とされています。すぐに使わないとしても、告別式の最中は常に左手(左利きの方は右手)で持っておきましょう。

焼香を行うために移動する際は、数珠の房を下に向けておくことを忘れないようにしてください。

葬儀・告別式に参列できない場合のマナー


葬儀や告別式に参列できない場合は、手紙や弔電でお悔やみの気持ちを伝えるのがマナーです。遺族に香典を渡したい場合は、参列する人に香典を届けてもらったり、現金書留で送ったりする方法が可能です。参列できないからといってそのままにせず、しっかりとお悔やみの気持ちを伝えましょう。

まとめ


今回は、告別式の場にはふさわしくない忌み言葉や、故人との関係性で決まる香典の金額、焼香のやり方など、告別式の作法と知っておきたいマナーを解説しました。

告別式に参列する場合は、遺族に対して失礼にあたらないためにも、忌み言葉や香典を渡すタイミングなどに注意しましょう。

また、葬儀・告別式に参列できない場合のマナーも把握しておくことが大切です。