家族葬の服装は?|喪服がない場合やマナー・男女別のポイントを解説 | 相模原・八王子・多摩で低価格で高品質の葬儀なら【雅葬会】

0120-066-382
家族葬の服装は?|喪服がない場合やマナー・男女別のポイントを解説

 323-1 (1)


最近では家族や親族など、近親者だけで執り行われる家族葬が増加しています。家族葬における服装マナーは、多くの人が集まる一般葬に比べて緩いのではないかと思う方もいるかもしれません。家族葬であっても葬儀には変わりなく、ある程度の服装マナーは必要です。今回は家族葬の服装マナーを喪主側と参列者側の両者共に解説します。

家族葬の服装の基本とは?    


家族葬の服装は、一般的な葬儀と同じく、喪主と近親者は「正喪服」参列者は「準喪服」を着るのが基本と考えられています。準喪服の服装は、男性は光沢のない黒のスーツ、女性はブラックフォーマル(ワンピースまたはアンサンブル)です。男性のネクタイは黒の無地・靴は黒の革靴・カバンは男女共に無地で黒の布製のものを選びましょう。

家族葬の服装 喪主の男性  


家族葬における男性の喪主が着用する服装は、洋装の場合は黒色のスーツに白色のシャツ・ネクタイや靴等を黒で統一したものが一般的です。和装の場合は、無地の黒みを帯びた小紋の着物に一つ紋か三つ紋の羽織り・袴を着用します。喪服には格式の差があり、格式の高い順に、正喪服・準喪服・略喪服の3つに分類され、喪主や故人から3親等内の親族は正喪服を着用するのが通例です。喪主の場合は、葬儀社から羽織り袴、いわゆる正喪服の着用をすすめられる場合もあるでしょう。一般葬であれば上記のような服装で良いと思いますが、家族葬の場合は一般の準喪服で差し支えありません。

家族葬の服装 喪主の女性  


従来、女性が喪主の場合の服装は、和装の正式な喪服を着用する方が多かったのですが、最近では洋装で応対する方も増えています。スーツ・アンサンブル・ワンピース等を着用しても無礼ではないとの考えが広まっているようです。スカート丈は、正座したときに膝が見えないくらいの長さで、柄のない黒色のストッキングを選びましょう。また、葬儀にタイツを履くのはマナー違反だと考えている方も参列しているため、注意してください。肌を露出するのは不適切であるため、素足も避けるべきです。

家族葬の服装 親族の男性  


故人の男性親族の場合は、礼服を着用します。スーツだけでなく、ネクタイや靴下などの小物も全て黒にし、ワイシャツは白色を着用しましょう。靴やベルトも黒の派手すぎないデザインのものを選ぶのがおすすめです。目立ちすぎないデザインや黒で統一するのはもちろん、清潔感にも気を配るのが大切です。皺のあるワイシャツ・スーツ・皺だらけの靴下は見苦しく見えるため、清潔な服を着用してください。

家族葬の服装 親族の女性  


故人の女性親族は、礼服を着用します。男性とは異なり、女性の礼服にはさまざまなスタイルがあります。基本は、黒の服や膝下までの黒いスカートを選び、小物類はシンプルな黒かグレーの髪留めと黒のストッキングを選択してください。タイツは葬儀にはふさわしくないため、代わりにストッキングを着用しましょう。結婚指輪は付けたままでも大丈夫ですが、ネイルをしている場合は先に落とし、パールが1連のネックレスを選びましょう。メイクする時は、部分メイクは避けたナチュラルメイクにします。濃い色の口紅は使わずナチュラルな色かリップクリームを使用するのがおすすめです。

喪服がない場合の服装は?


喪服を用意できない場合は、代わりに黒や紺・グレーのスーツを検討してください。その際は、白いワイシャツと黒いネクタイを着用しましょう。また、男性は黒のネクタイを着用し、女性は黒のシャツ・スカート、またはズボンを着用してください。怪我などで通常の喪服を着るのが難しい場合は、控えめで落ち着いた色の私服を選びましょう。

家族葬における服装マナーのポイント


323-2 (1)

家族葬の服装マナーには、次のようなものがあります。

・男性は光沢のない黒スーツ・黒ネクタイ・黒い靴を着用する

・女性は透け感や光沢のない黒ワンピースやアンサンブル・黒い靴を着用する

・金ボタンや金時計・ネクタイピンなど光るものは控える

・靴は革靴が基本である

・アクセサリーは基本的に外すようにする

・ハンカチは無地のものを持参する

・バッグは光沢のない黒色にする

・マスクは着用しても良いが派手なものは避ける

・メイクはナチュラルメイクにする

上記のポイントを押さえることで、家族葬のマナーにおいて失礼が無いでしょう。以下では、子どもや季節等の服装マナーのポイントを解説します。

子供の服装について 


子供の場合は、年齢により異なります。幼稚園や保育園の制服が用意されていれば、喪服としての着用が可能です。ネクタイやリボンの明るさが気になる方は、外して参列しても差し支えありません。制服がない場合や幼稚園・保育園に入園前の場合は、黒地の洋服を用意しましょう。大学生は喪服を着るのが一般的ですが、多くの場合、お通夜に限定してリクルートスーツも許容されます。赤ちゃんは葬儀への参列はできるだけ避けたほうがいいですが、どうしても参列しなければならない場合は、白色の服の着用をおすすめします。

季節ごとの服装について  


家族葬の服装マナーは、季節により大きく分けて夏場と冬場に分けられます。夏場は、葬儀の際に屋内外を移動するため、半袖にジャケットを羽織る服装がおすすめです。男性は半袖のワイシャツ・女性は半袖のワンピースやアンサンブルを着てジャケットを羽織ります。ノースリーブのものは避けてください。冬場は、礼服の上にアウターとしてコート等を羽織っても問題ありませんが、黒や紺色等のように色を抑える必要があります。喪服に合わせるフォーマルコートは、基本的に黒色ですが、持っていない場合は濃紺やグレー等の落ち着いた色でも差し支えありません。

家族葬の参列者の服装について  


家族葬の参列者の服装は、喪主やその近親者より格式の低い喪服を着用するのが一般的なマナーです。準喪服と呼ばれるブラックフォーマルを着用すれば差し支えありません。具体的には、男性は「光沢のない黒スーツ・黒ネクタイ・黒い靴」女性は「透け感のない黒ワンピースやアンサンブル・黒い靴」といった服装が理想です。靴やバッグなどにもマナーがあり、光沢がなく華やかでないもので統一してください。

宗教による服装の違いについて  


家族葬の服装マナーは宗教によって大きな違いはありませんが、注意点もあります。仏教式以外の場合は数珠を持参せず、喪服または礼服の着用が通例です。キリスト教式の場合は、仏式とマナーが大きく異なります。男性はモーニングが基本で、ワイシャツ・ズボン・ベストは白を着用し、ベストの上にはカッタウェイコートを身に付け、黒のネクタイと手袋を着用するのがポイントです。女性は黒のワンピースが基本で露出をできるだけ避けます。また、キリスト教徒でキリスト教式の葬儀に参列する女性は、黒の帽子とベールを着用し、カトリックの葬儀では数珠に似たロザリオを着用する場合があります。

家族葬で「平服で」と言われた際の注意点 


323-3 (1)

家族葬の際「平服で」と指定された場合は、本喪服や準喪服ではなく、略喪服で参列するのが基本です。男女共光沢のない黒で統一し、男性はスーツ・女性はスーツやワンピースを着用します。家族葬の案内状には「故人の意向に従い、平服で参列ください」と記載されていますが、カジュアルな服装で来てくださいと言われているわけでは無いため注意が必要です。以下で詳しく解説します。

男女共にブラックスーツが基本 


家族葬で「平服で」と言われた場合は、男性はダークグレーの地味なスーツと無地で黒のネクタイを着用しましょう。ベストを着用しても構いませんが、故人をしのぶ気持ちを最優先に考えるとおしゃれ目的で着用する場合は不適切です。ネクタイは黒で無地のもの、靴は黒の革靴を選んでください。一方、女性はブラックフォーマル以外の黒やグレー・紺の地味なスーツ・ワンピース・アンサンブルが基本です。ストライプやラメの入っているスーツは避けましょう。足元は黒のストッキングに、靴は黒の革靴か布のローヒールパンプスを選びます。カバンは男女共無地で黒の布製のものが適切です。

アクセサリーについて 


家族葬で「平服で」と言われた場合、アクセサリーは結婚指輪以外のものは付けない方がいいでしょう。アクセサリーは弔事には付けないのが一般的ですが、女性の場合は「涙」を意味する真珠(パール)のネックレスやブローチなどは用いてもいいとされています。パール・黒珊瑚・黒曜石等であれば着用可能ですが、2連のネックレスは「不幸が重なる」とされているため着用厳禁です。

まとめ  


今回は、家族葬の服装マナーや注意点等を紹介しました。家族葬は、故人や家族の意思や思いを尊重する現代的な葬儀のスタイルで従来の風習や伝統にとらわれない新しいお別れの形として関心を集めています。しかし、価値観の変化により考慮すべき新たなマナーも生まれています。たとえ身内で執り行う家族葬であっても、服装マナーは欠かせません。葬儀で大切な方と別れを告げる側として守るべき服装マナーを知っておくと、より心のこもった別れを伝えられるでしょう。