葬儀の会場を借りてするのが葬儀だと思っていませんか?
昔は普通だった家でするお葬式ですが、今でもできるって知っていましたか?
自分の家で最後まで見送ってあげたい.
家族葬を自宅でしたい.
など、自宅でお葬式をしたいけど不安なことはたくさんたくさんあると思います。
どういった流れで行うのか全然わからない。また、メリットデメリットがあるのか。
自宅でお葬式を行う際に、気を付けておいたほうがいいことやマナーなどを自宅葬を行う魅力とともに見ていきたいと思います。
自宅葬をする魅力とは
自宅葬での一番の魅力は、何といっても家で最初から最後まで亡くなった方を送ることができることです。
例えば、ずっと病院にいて自宅に帰ることができなかったけど最期くらいは気持ちに応えたい。といった方や、自宅のこの場所でお葬式をしてほしいと、亡くなった方からの願いだったり、様々な形があるのが自宅葬です。
会場を借りることがないので、移動の手間も省けたり、会場費がかからなかったり、時間の制限がないなど、魅力が多いのも確かです。
生前忙しかった方も、やっと家でゆっくりできたね。といった気持ちを込めて、自宅葬にする方は今でも多くいます。
昔はほとんどの家で自宅葬を行っていました。
家族が多いことが多く、親戚も近所もみんな顔見知りだったことで助け合ってお葬式を行ってきました。お葬式の知識がある人も多かったのですね。
今見直されて自宅葬の人気が高くなってきています。
ただし今の現代で行うには少し気を付けていかないこともあるようです。
自宅葬をするために必要なこと。家の広さ、近所への配慮は、分担はどうすればいいの?
自宅葬を行うためにまず必要なことは、広さです。
ご遺体を寝かしておく布団のほかにも、供花や枕花など置く場所が必要になってきます。
6畳ほど必要になってきます。そのほかにも参加する方の場所なども必要になるので、最低でも12畳ほどの広さが必要です。
これは一概には言えないのが、参列者の人数や、枕飾りの大きさにも変わってきます。
今のマンションなどは壁で仕切られていることが多く、昔の平屋や一軒家みたいに、ふすまで仕切られていて必要な時に部屋を広げることができたりできなくなっていることも多いため、自宅葬に向ていない場合があります。
また、エレベーターが棺桶が入るサイズなのかも確認する必要があります。
自宅葬を行うことで、負担も増えてきます。
通常はスタッフが用意したり準備したりするところを、自分たちで行わなければいけなくなります。もちろん、葬儀社に頼んだ場合スタッフのサポートはありますが、会場で行う葬儀よりも負担が増えることだけは知っておいてほしいと思います。
また、近所への配慮を考慮しなければなりません。
人の出入りが多いことや、少しにぎやかになることなどもあらかじめ声をかけておくとよいでしょう。
沢山の人が集まる場合、駐車場の確保もしておかなければなりません。
また、手伝ってくれる人がいるのかも多いほうがいいかもしれません。
実際にいた自宅葬ならではの例
こうして遺族だけでなく親族や参加者で作り出すのが、自宅葬のいいところです。
実際にいた例ですが、遺族は何も分からなくても、親族が助けあって葬儀の形をとっていたところもありました。
スタッフが到着するよりも早く親族で家族葬の形をつくり、必要なものなどの整理もしてくれ、遺族は忙しかったものの他の細かい作業に追われることなく無事に自宅で泣いて笑っての大盛り上がりのお葬式になりました。
こんな事ができるのも、自宅葬ならではだと思います。
自宅葬での役割分担
受付、食事の用意、お茶請けの用意、飲み物の用意、台所などの管理、駐車場の管理なども、分担できるなら分担できる人に頼んだほうが良い場合もありますので思い切ってお願いしてみましょう。
自宅葬が主流だった昔では、近所の方や親族の方が台所を仕切って、遺族は来訪者の方へのおもてなしをするものだという暗黙の決まりごとがありました。
また、何か担当してくれた方にお葬式が済んでから2~3日あたりに心づけや何かお礼をもってうかがうようにしましょう。
自由度が高いとされる自宅葬での簡単な流れやマナーとは
自宅葬の流れは簡単に言うとこんな感じになっています。
- ご臨終
- 葬儀社への連絡
- ご遺体の安置
- 自宅葬の打ち合わせ
- 自宅葬の準備
- お通夜
- 告別式
- 出棺、火葬
- お骨上げ
- 初七日法要
霊安室に安置させている間に、家具を動かす必要がある場合や、設置などの準備がかかってくる場合の準備を進めていきます。
自宅葬は自由度が高いため、例えばお通夜までは自宅でして告別式は式場でする、火葬までを自宅ですべて済ます、といったこともできるようになります。
いつお茶を出すのか。何を出せばいいのか。どのタイミングで終わらせればいいのか分からなくなると思います。
基本的に台所は遺族はいじりません。訪問してくれた方に対してのおもてなしをします。
服装は喪服が良いでしょう。自宅でするといっても故人を偲ぶ気持ちは変わりません。
「家でできるお葬式、自宅葬とは?」のまとめ
自宅で葬儀をしたいと思った時に、何をしたらいいのか、何を用意すればいいのかまた違ってくると思います。
それでも助けてくれるのは、葬儀会社だったり、周りの方たちだったりするのかもしれませんね。
最小限の人数と、費用で行える自宅葬。見直されている理由がわかる気がしますね。