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告別式の喪主のチェックリスト|事前準備や持ち物も含め解説
告別式の喪主のチェックリスト|事前準備や持ち物も含め解説
本記事では、告別式を滞りなく執り行うために、喪主として事前に準備しておくべきことや必要な持ち物を分かりやすく解説します。
突然親族が亡くなり、自分が告別式の喪主になった時、一体何から準備すればいいのかわかりませんよね。この記事では、初めて告別式の喪主を務める方のために、告別式を執り行うに当り必要な準備や手配、持ち物をチェックリスト形式でご紹介します。喪主としてやるべきこと、マナーなどはある程度慣例化されていますから、最低限必要な項目を押えていただければと思います。
告別式の喪主の準備チェックリスト
告別式を執り行うに当たり、事前に準備や手配するべき項目を以下のチェックリストに列挙します。今回は仏式の葬儀を行うという前提で説明させていただきます。また葬儀の規模により、以下の項目のいくつかが不要になる場合もあるでしょう。近年増えている家族葬の場合が該当しますので、ご注意ください。
僧侶控室の準備を行いましたか?
焼香順位を司会者に渡しましたか?
焼香を家族のみで行う場合はその旨を伝えましたか?
火葬場の車両の手配を行いましたか?
火葬許可証は持っていますか?
弔電を司会者に伝達していますか?
出棺の挨拶文は用意しましたか?
棺の持ち手の方に伝達を行いましたか?
棺に入れるものを用意しましたか?
出棺時の挨拶時、喪主の他に誰に参列してもらいますか?
以下で詳しく解説します。
僧侶控室の準備を行いましたか?
仏式の葬儀の場合、僧侶が着替えるための控室が必要になります。なるべく式場となる部屋に近い部屋を確保しましょう。個室が無い場合は、ついたてがあれば代用可能です。
焼香順位を司会者に渡しましたか?
焼香順位は基本的に故人との関係の深い方から行います。司会者に予め氏名と順位を記したリストを渡しておきましょう。
焼香を家族のみで行う場合はその旨を伝えましたか?
焼香を家族のみで行う場合もその旨を司会者へ伝え、他の参列者への周知も依頼しておきましょう。
火葬場の車両の手配を行いましたか?
火葬場の車両とはいわゆる霊柩車のことですが、基本的には葬儀社が手配してくれます。宮型という、車の上部に神輿のような装飾を載せた車種が一般的ですが、利用料が高くなります。一方、洋型やバン型のような一般車両を一部改造しただけの簡素な霊柩車が、よりコストが抑えられて最近では好まれているようです。
火葬許可証は持っていますか?
火葬許可証は、故人を火葬する際に必要になります。市区町村役場の窓口に死亡届を提出する際に、火葬許可申請書を提出して手続きを行うとその場で発行してもらえるでしょう。葬儀社によっては、死亡届の提出から火葬許可証の発行までを代行してくれる場合もあります。ちなみに火葬した後、火葬執行済の印が押された火葬許可証は、納骨時に埋葬許可証として必要になるので、大切に保管しておきましょう。
弔電を司会者に伝達していますか?
頂いた弔電の中から、紹介してもらう弔電を2~3通選び、司会者に伝達しましょう。紹介の順番は、故人と関係の深かった方から紹介するのが一般的です。その他の弔電は、芳名だけ読み上げるか「他、多数頂戴しております」などと紹介してもらうようにしましょう。
出棺の挨拶文は用意しましたか?
出棺に際して喪主の挨拶があります。予め考えておき、メモを用意しておきましょう。挨拶の内容は、参列者への感謝の気持ちを伝えることを主とすることが好ましいです。故人が生前お世話になったことへの感謝や、今後の遺族との変わらぬ付き合いのお願いなどを簡潔に伝えましょう。また、不幸が重なるということを連想させる重ね言葉(たびたび・ますます等)や不幸が続くことを連想させる、再び・続くなどの忌み言葉は避けるべきです。
棺の持ち手の方に伝達を行いましたか?
出棺に際は、棺を運ぶ人手が必要です。喪主は位牌を持ち、喪主の次に関係が深かった遺族が遺影写真を持つため、それ以外の遺族で運ぶことになります。棺は大変重いため、男性の遺族数人または葬儀社のスタッフに予め伝えておきましょう。
棺に入れるものを用意しましたか?
棺に入れる副葬品を用意しておきましょう。故人の生前の持ち物や思い出の品(衣服・好きだった食べ物等)や遺族からの手紙等、火葬に影響のない燃えやすいものを用意しておきましょう。燃えない金属・陶器等やガスライターのような爆発物は入れることはできません。また、故人の写真を入れる場合、生きている方が写った写真を入れてしまうと、その方もあの世へ連れていかれると言われているため、映り込みに注意して写真を選定しましょう。
出棺時の挨拶時、喪主の他に誰に参列してもらいますか?
葬儀の規模により、参列者数は異なります。小規模の葬儀の場合は血縁関係の近い親族のみが参列する場合もあります。事前に参列者を決めておきましょう。
告別式の喪主の持ち物チェックリスト
以下に告別式当日の喪主の持ち物を紹介します。当日は基本的に黒色等の地味で目立たない色味と素材のものを選びましょう。喪主は参列者に最も見られる立場であるので、持ち物の選定は慎重に行ってください。
数珠
バッグ
ハンカチ
袱紗(ふくさ)
傘
以下で詳しく解説します。
数珠
数珠はお焼香の時に必要です。必須ではありませんが、マナーとしては持っておくと安心でしょう。宗派により数珠の種類が異なるため、自分の宗派の本式数珠か略式数珠を用意してください。迷う際は略式数珠を持つか、数珠を持たないかのどちらかを選択することが望ましいです。ちなみに、数珠の貸し借りは良く無いとされているので注意しましょう。
バッグ
バッグは男女とも基本的には、黒色で光沢の無い無地で目立つ金具が無いタイプのデザインを選びましょう。男性はマット素材のクラッチバッグ、女性はショルダーバッグではなく手で持つタイプのハンドバッグが好ましいです。また、殺生を連想させるという理由で、毛皮のバッグや革製のバッグは避けた方が良いでしょう。
ハンカチ
ハンカチは、無地の白色か黒色がマナーとされています。悲しみで涙を拭う機会もあり得ますし、人に貸す場合もあるかもしれませんので、身だしなみとして用意しましょう。
袱紗(ふくさ)
僧侶にお布施を渡す際には、袱紗(ふくさ)で包んで取り出すのがマナーです。紫色の台付袱紗を使って包むのが無難でしょう。台付き袱紗とは、内側に不祝儀袋を乗せる台が付属しており、どこに不祝儀袋を置けばよいか分かりやすいのが特徴です。また、不祝儀袋のずれズレを防ぐ役割もあるため、袋のシワや破損などを防げるメリットもあります。
本来は、お布施を渡す際に不祝儀袋をお盆(切手本)に乗せ、お盆ごと僧侶に渡すことがマナーですが、台付袱紗であれば袱紗をたたみ、お盆の代わりとして使うことができるのもメリットです。
傘
天気予報次第では、傘を用意しておきましょう。無地の黒、濃紺、濃グレーの折りたたみ傘が好ましいでしょう。
まとめ
今回は告別式の際に必要な喪主の準備や持ち物を説明しました。最低限必要な項目を簡潔にまとめたので、上記項目を押さえれば、喪主としての面目を果たせるかと思います。また、最近では葬儀社のサービスが手厚く、喪主がするべき手配や準備を代行する場合もあります。分からないことや不安なことがあれば、プロである葬儀社のスタッフに相談することも大いに助けとなるでしょう。多くの方にとって喪主を務めることは一生に一度の役目となると思います。不安もあると思いますが、この記事を参考にして一つずつ準備を進めていただければ幸いです。
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