突然身内がなくなり、葬儀を開かなくてはいけないという状況は多くの人が経験することです。
しかし、葬儀に参加することはあっても、いざ自分が喪主となると、何をしていいのかわからないという方は多くいらっしゃいます。
今回は、突然喪主になり、何もわからなくて不安な方へ、お葬式の種類や、相場お葬式の流れを詳しくご紹介します。
喪主の仕事とは
喪主は、葬儀全体を取り仕切る役割があります。
主にどんな規模の葬儀にするのか、誰を呼ぶのか、日程はどうするのかなどを全て決定する必要があるのです。
またあらゆる場面での挨拶が必要になります。
ご僧侶に対して、会場の受付の際、式内での挨拶など。
大変な役割ですが、家族への最後の感謝を込めて務めましょう。
葬儀の種類と相場
お葬式にはいくつかの種類があります。生前ご家族の希望をなんとなく聞いている方も多いでしょう。
葬式の流れは葬式の種類によって大きく異なりますので、まずはどのような種類があるのかをみていきましょう。
ご家族がどのような規模のお葬式を望んでいるか、生前話しておくと、家族の希望の形になります。
火葬式
近親者のみ10人未満の少数で行うことが多いです。
火葬炉の前にて、通夜や葬儀をとり行わず、火葬のみを行います。
火葬式の相場は17万円~となります。
一日葬
通夜を行わず、葬儀のみを一日で済ませる形式です。
費用を抑えられることや、遠方の参列者への配慮から行うことが多いです。
一日葬の相場は48万円~となります。
家族葬
最近増えているのが家族葬です。
家族や、親戚や友人を集め、故人との最後の別れをしたい方に適した形式です。
20人程度の身内で行う式なので、ゆっくりと故人を見送ることができます。
家族葬の相場は56万円~となります。
一般葬
こちらは、勤めていた会社や地域など、一番大きな規模で行う形式です。
人数も会場も大きくなり、費用がかかるかと思われがちですが、参列者が多いため頂く香典により、かえって安くなる場合もあります。
一般葬の相場は118万円〜となります。
お葬式の流れ
ここからは一般層を行う場合の葬式の流れを紹介していきます。
ほかの種類の葬式の場合でも、基本的な流れは変わらないため、一通り頭に入れておくことをお勧めします。
1.葬式の種類・日程の決定
一般葬では、逝去から三日〜四日間を葬式に当てることが一般的です。
三日間で行う場合は、臨終の翌日に通夜を行い、二日後に葬儀を行います。
四日間で行う場合は、臨終の二日後に通夜を行い三日後に葬儀を行います。
逝去から翌日に通夜を開くと、遺族も参列者も慌ただしくなってしまうため。日程さえ合えば四日間で開くことをお勧めします。
2.通夜・告別式のお知らせ〜葬儀社との相談
葬式の日程が決まったら個人と親交のある人へ連絡を入れます。
受付や会計など葬式のお手伝いを頼む際は、特に個人と親交が深かった人を選びましょう。
葬儀社とは、配列や、席次、供花、供物の手配をおこないます。
焼香の順番は座った順番によるものなので、よく考慮するようにしましょう。
3.納棺〜通夜
喪主により、供花や供物の手配が終わったらご遺体を清め、死装束を着せ、納棺をします
通夜は一般的に18時〜19時に始めるので、通夜の受付は、その30分前に受付を始めます。
喪主、遺族は開式の15分前には着席し、僧侶の到着を待ちましょう。
通夜の進行は、僧侶入場à読経à焼香à法話à僧侶退場à通夜挨拶à通夜振る舞いという流れになります。
最近では通夜振る舞いを行わず、参列者に粗供養品を渡すだけで済ませるケースも増えてきています。
4.告別式
告別式は午前中からは始まります。
葬儀開始一時間前には、喪主・遺族は集合します。
葬儀社と段取りを確認して受付の準備を行います。
受付を開始し、開式です。最近では受付の際に香典返しをしてしまう「当日返し」が増えてきています。
告別式の進行は
僧侶の入場à読経à弔電・弔辞の紹介à焼香à僧侶退室àお別れの儀à喪主の挨拶à閉式という流れで行います。
閉式後に遺族や、親族で棺を運び寝台車に乗せます。
5.火葬場へ移動〜精進落とし
火葬場が遠い場合は、用意していたマイクロバスや自家用車で火葬場へ移動します。
火葬場へ着いたら、納めの式を行い火葬します。それぞれ焼香を行い故人との最後の別れをします。
火葬には時間がかかりますので、ちょっとしたお菓子や飲み物を用意しておきましょう。
火葬が終わると、遺骨を骨壺に納める骨あげを行い、火葬場または式場で「還骨法要」を行います。
最近では還骨法要の際に初七日を同時に行ってしまうケースが増えてきています。
還骨法要の後に僧侶や参列者に食事を振る「精進落とし」を行います。
これで、無事葬式が終了となります。
まとめ
日本で暮らす限り、ほとんどの人はお葬式を経験しなければいけません。
辛いですが、家族になれたからこそ、お世話になった方だからこそ、最後は精一杯お見送りしてあげましょう。
初めは誰もわからないことだらけです。
ひとつひとつ覚えながら、家族や大切な方との最後の時間を、素敵な時間にしてください。
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