自分の身内に、不幸があったとき、お葬式などで仕事や学校を休むことがありますが、体調が悪くて、会社や学校を休む場合は一般的には欠勤、欠席扱いになります。
では、忌引きは、どのような扱いになるのでしょうか?また、どんな書類が必要なのか、何日休めるのかもわからないですよね?
そこで今回は、葬式で会社や学校を休む場合はどんな書類が必要なのか?どんな扱いになるのか?忌引きの日数、連絡法などについて解説していきます。
お葬式で休む場合、証明書は必要?
お葬式で休む場合は証明書が必要かは、休む人によって異なります。
休む人が会社員の場合は、証明書の提出は必要ないことが多いのですが、
会社によっては
「忌引き」についての決まりごとがある場合もあり、忌引きで休むときは忌引き休暇を取ることができる会社もあります。
しかし、学校の場合は
「忌引き証明書」が必要です。
なぜならば、学生の場合は、受験、進級などで単位、出席日数などの問題もあるので、ただの欠席なのか、忌引きなのかで今後の進路にも大きく左右するケースがあるのです。
また学校では
「忌引き」の規則がある場合が多いのでその方針に従うことになるでしょう。
お葬式にはどのような証明書がある?
お葬式にはどんな証明書があるのでしょうか?ここではお葬式・葬儀の案内ハガキ、火葬許可書、葬儀証明書、会葬御礼などの証明書について紹介していきます。
お葬式・葬儀の案内はがき
お葬式や告別式の案内はがきには、葬儀の日時や場所、故人の名前、喪主名なども記載されているため、その葬儀に出席する、しないは別にしても信用できますよね。
ですから、ほとんどの会社、学校はこの案内はがきだけでも忌引きを認めることが多いでしょう。
火葬許可書
火葬許可証は、死亡診断書と一緒に死亡届を市町村役場に提出することで発行されるものです。この火葬許可証は、ご遺体の火葬の際に必要なものになります。失くしてしまわないように大切に扱わなければなりません。
火葬許可証は、万が一のことも考えて、コピーを取ってからコピーのほうを提出しておいたほうが良いですね。
葬儀証明書
葬儀証明書は、葬儀社が葬儀を行ったことを証明するものです。
葬儀の日時、場所、故人の名前、喪主名、葬儀を行った葬儀社名が記載され社名が押印してあります。
この証明書で葬儀が行われたことが証明できます。ほとんどの会社がこの証明書だけで忌引きを認めてくれることが多いでしょう。
会葬御礼
会葬御礼は、当日、お通夜や葬儀、告別式に参列された人に渡される御礼の挨拶状です。
故人の名前や喪主の名前、お通夜、葬儀の日程が記載されていますので、
葬儀に参列したことの証明になります。
会社では、忌引き証明として
「会葬御礼」や
「会葬御礼」のコピーの提出をルールとして設けていることも多いのです。また
「会葬御礼」は学校でも証明書として求めることも多い傾向にあります。
忌引き休暇の日数は?
忌引き日数は会社などによって異なりますが、本人と故人の関係性によって日数は多少前後します。本人と故人の関係性を説明していきます。
配偶者……10日
両親……7日間~10日間
子……5日間
兄弟、姉妹……3日間
祖父母……3日間
孫、配偶者の父母、配偶者の祖父母、配偶者の兄弟姉妹……1日間
一般的に、忌引き休暇の対象は三親等までとされています。忌引き休暇は長くても10日間程度がほとんどです。お葬式に、ご遺族として参列するだけではなく、喪主も務める場合は忌引きの日数は長くなることが多いようです。
忌引き休暇の連絡法
忌引きの連絡方法も会社や学校によっても違ってきます。ここでは会社、学校の場合の忌引き休暇の連絡方法を紹介していきます。
会社の場合
会社への忌引きの連絡は、速やかに電話やメールで行います。最初の連絡は電話のほうが良いでしょう。状況によってはLINEやメールでも問題ありませんが後から必ず電話連絡は1本入れるようにしたほうが良いですね。
仕事での引継ぎ業務がある場合は、必要であれば会社に出向き、しっかりと引継ぎをし業務に支障がないようにしてください。
その際は、忌引き休暇を何日取得するのか、どんな書類が必要かなどの相談はしておきましょう。また会社には、故人との関係性をしっかり伝えるようにしてください。
学校の場合
学校への連絡は、保護者から担任の先生に直接連絡をしましょう。担任以外の先生が出た場合も、身内に不幸があったことを告げてから、担任の先生を電話口に呼んでもらってください。
その際は、
「誰が亡くなったのか」「何日休むのか」などをしっかりと伝えるようにしましょう。また、遠方の場合は移動日の日数も含まれる場合が多いので、担任の先生には電話連絡をして確認するのが良いでしょう。
小学生の場合は、連絡帳を通して連絡する場合もありますので事前に規則を確認しておくことをおすすめします。
忌引きでの学校欠席はどうなる?
忌引きでの欠席は、欠席にはならずに忌引き扱いになりますが、忌引き日数を超えてしまうと欠席扱いになってしまいます。しかし、学校によっては、忌引き休暇は欠席となるところもあります。一度、学校の規則を確認しておくことをおすすめします。
忌引きは有給?無給?
忌引き休暇は、労働基準法で決められた休暇ではありません。忌引き休暇が有給なのか、無給なのかは会社によって違います。
慶弔休暇と定められている会社もあります。
忌引き休暇は、有給休暇とは違いますが、休んでも欠勤扱いにはなりません。有給なのか、無給なのかは、会社の就業規則を確認してみてください。
アルバイトやパートの場合は、忌引き休暇を認めてもらえない場合が多いのでしっかりと就業規則を確認しておくのが良いでしょう。公務員の場合は、各自治体によっても違うようです。自治体の条例などを確認しておいてください。
まとめ
お葬式で休むときには、会社や学校によって違いますが
「お葬式や告別式の案内はがき」「火葬許可証」、「葬儀証明書」「会葬御礼」などの証明書で忌引きを認めてくれることが多く、忌引き日数は故人との関係性によって異なります。
忌引き休暇は、労働基準法で決められた休暇ではありませんので有給なのか、無給なのかは会社によっても違います。一度会社の就業規則を確認してみることをおすすめします。