【葬儀】お通夜の数珠は必要?いつから持つ?色・選び方や宗教別の持ち方も解説 | 相模原・八王子・多摩で低価格で高品質の葬儀なら【雅葬会】

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葬儀の豆知識
【葬儀】お通夜の数珠は必要?いつから持つ?色・選び方や宗教別の持ち方も解説
数珠

数珠は、小さな珠に糸を通して輪状に作られた仏具で、仏式のお通夜やお葬式で使われています。

「念珠」とも呼ばれており、仏を念ずる時に使うので、仏式のお通夜やお葬式には、数珠を持っていくのが一般的になっています。

お葬式にまつわるマナーも含めて、数珠の意味や使い方を知った上で正しく使うことが故人への御供養につながります。

お通夜に数珠が必要な理由は?


数珠は、仏具であり魔除け・厄除けの意味もあり、お葬式で仏を念ずる時に失礼に当たらないように数珠を持つようになりました。数珠を持たずに念ずるのは、仏様を鷲掴みするような失礼なことだといわれています。

数珠を左手に持って、右手で焼香を行い合掌して故人を供養します。
数珠には、念仏を数える道具と仏を念ずる時に使う仏具としての役割を持っているお通夜やお葬式参列の際に必要なものとなっています。

お通夜で使用する数珠は大きく2種類


数珠は「本式数珠」「略式数珠」の2種類があります。
「本式数珠」は、宗派ごとの正式な数珠で「略式数珠」は、どの宗派でも使えるように略式化された数珠です。

数珠を選ぶ際に、どちらの数珠を持つか決めて選ぶことをおすすめします。

本式数珠(二重)


本式数珠は、宗派ごとに正式な二重の数珠です。宗派によって、数珠の仕立てや持ち方の作法が違います。
本式数珠の珠数は108個で作られている格式が高いものです。

略式数珠(一重)


略式数珠は、どの宗派でも使えるように略式化された数珠です。
略式数珠の珠数は、27個・36個・54個などいろいろあります。

お通夜の数珠の選び方


数珠

数珠は、使う方の好みで選ぶことができます。素材・珠・色・予算などいろいろあるので、気に入った数珠を選び永く大切に使いましょう。

素材


数珠の素材は、天然木などから作られた木の素材と、天然石などの石の素材があります。
木の素材の数珠は、軽いので持ちやすく使う程に手に馴染みやすくなります。

石の素材の数珠は、石にそれぞれ効果があり、色も様々です。
いろいろな種類があるので、自分で選んで気に入ったものを探しましょう。

ふさの色


ふさの色も、紫・黒・青・ピンクなどいろいろな色のものがあります。
ふさの形も種類があるので、色と形を見て自分なりに選べます。
女性用のふさは、オシャレなものが多くあって種類がも選べます。

男性用


男性用の数珠は、女性用よりも珠が大きいものが使われています。
本式数珠の大きさは、尺二寸(54cm)が一般的で、男性用の数珠を女性は使えません。
珠数も、18個・20個・22個が基本になっていますが、他に27個・54個もあります。

女性用


女性用の数珠は、珠が小さいもので作られており、女性の手で持ちやすいものになっています。本式数珠の大きさは、八寸(24cm)が一般的です。

珠の大きさは、6ミリ・7ミリ・8ミリとあります。珠のカットやふさの色・形がオシャレなものが多くあります。

【宗派別】数珠の持ち方・使い方


数珠

数珠の持ち方として、左手に持つのがマナーといわれています。
合掌していない時は、左手に持ってふさを下にたらします。合掌の際は、宗派によって持ち方が変わってきます。

①浄土宗


浄土宗は、念ずる時に数珠を重視して、二連の輪違いの数珠が多く使われています。
二連の輪の親玉を揃えて、合掌した親指に掛けてふさは手前におろします。宗派によっては、ふさを外側におろすこともあります。

②浄土真宗


浄土真宗は、念ずる時の数取りができないようにふさが蓮如結びになっていて、礼拝の道具として使われます。長い一連の数珠を二重にして使います。裏ふさの結び方が宗派によって違いがあります。

本願寺派は頭付撚房で、数珠を二重にして合掌した手に掛けてふさを下にたらします。

③日蓮宗


他の宗派とは違う祈祷用の数珠が使われており、ふさの組み方と大きさが違います。親珠の一方にふさが三つ付いています。

数珠の輪を8の字に捻って中指に掛けて、右手に二本房、左手に三本房があるようにして、合掌します。

④曹洞宗


自己と向かい合う座禅を重んじるので、作法や規定はありません。一般的に108個の一連数珠を二重にして使います。数珠には金属の輪が付いています。
数珠を二重に左手に掛けて、ふさを下にして手に持ち合掌します。

⑤真宗大谷派


浄土真宗は、念ずる時の数取りができないようにふさが蓮如結びになっていて、礼拝の道具として使われます。長い一連の数珠を二重にして使います。裏ふさの結び方が宗派によって違いがあります。

大谷派は切房で、二重にした数珠を親指と人差し指の間ではさんで、ふさは左手側にたらします。

⑥天台宗


天台宗の数珠は、扁平な平玉の形が特徴になります。主玉108個・親玉1個・四天玉4個からなり、親玉から連なるふさには、20個の平玉と10個丸玉が付いています。
数珠を人差し指と中指の間に掛けて、そのまま合掌します。

お通夜における数珠に関するよくある疑問


数珠

お通夜における数珠はいつから持てばいいですか?


お通夜で数珠を持つのは、お通夜の始まりから終わりまでです。合掌の時以外は、左手に持ってふさを下にしておきましょう。
自分の焼香の時になって慌てて取り出すのは、無作法になります。

急なお通夜で数珠を持ってないのですが借りてもいいですか?


お通夜の連絡は急に入ってくるので、持ち合わせていなかったり、忘れたりすることもあります。数珠は「念珠」とも呼ばれており、使う人の分身や念がこもっているので数珠の貸し借りをしてはいけません。

数珠は1人一個、自分専用のものを持つようにして、もし、人から借りるのであれば数珠なしでお通夜に参列するようにしましょう。

100均の数珠はマナー違反ですか?


100均で売られている数珠で通夜に参列することはマナー違反にはなりませんが、100均で売られている数珠は「略式数珠」多いので、宗派によって正式と認められた数珠が必要な場合は認められていません。

急なお通夜への参列や忘れた場合に、仏具の緊急対応として使うことは問題ありませんが、あくまで、緊急対応として使います。
しっかりとした自分用の数珠を用意しておくことをおすすめします。

まとめ


仏を念ずる時に使うものとして、数珠は必要なものになります。数珠の役割や使い方を知って、自分に合ったものを持つようにしましょう。しっかりとマナーを守り、故人の御供養を行ってくださいね。