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訃報を後で知った場合、供物を贈るべき?時間が経ってからのお悔みは失礼?
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訃報を後で知った場合、供物を贈るべき?時間が経ってからのお悔みは失礼?
近年は大々的な葬儀を嫌がる方も増えています。新聞の訃報欄に名前を載せなかったり、遺族が故人の知人や友人に、亡くなったのをあえて伝えなかったりするケースも珍しくありません。そのため、後から故人が亡くなったことを知るケースもあり、そのときには葬儀はおろか法要も終わっていたということもあるでしょう。
もし、故人の訃報を後から知った場合、香典や供物は贈っても失礼には当たらないのでしょうか?今回は、後から故人の訃報を知った場合にすべきことを解説していきます。
ひっそりと家族葬をするニーズが高まっている理由
故人の訃報の連絡がなかったからといって、故人のご家族を責めるのは絶対にやめましょう。ご家族もつらく、大変な時期です。連絡し忘れていたとしても仕方がありません。
また近頃は、家族葬を上げるご家族も多いため、故人の訃報を知人や知り合いに教えないご家族も少なくありません。なぜ、家族葬がこんなにニーズが高まっているのでしょうか?
理由は主に3つあります。
・ゆっくり家族だけで故人を送りたい
・経済的理由で大々的な葬儀ができない
・自分の葬儀を家族葬にしたい人が増加している
では以下にて、詳細を見ていきましょう。
ゆっくり家族だけで故人を送りたい
家族葬はゆっくりとご家族だけで故人を送り出せるのがメリットです。葬儀は故人を送り出すという意味だけでなく、ご家族が気持ちを整理して新たな一歩を踏み出す意味もあります。
葬儀を盛大に開いてしまうと、お客さんを呼んだり対応をしたり、香典のお返しをしたりしなければなりません。葬儀の忙しさで故人に別れを告げられずに、気持ちの整理ができたのは葬儀が終わってからだったということもあるでしょう。
家族葬なら、ご家族だけで葬儀を行えるので、その間にゆっくりと気持ちを整理できます。
経済的理由で大々的な葬儀ができない
葬儀を行なうには大きな経済的負担が伴います。お葬式そのものの費用に加え、接待飲食費、返礼品費用、寺院費用など合わせて200万円を超えるとのデータもあるのです。故人との別れは突然であるため、葬儀資金の用意をできていないことも珍しくありません。
しかし、家族葬なら、平均100万円前後と一般的な葬儀と比べ少ない出費で済みます。
また、自分が亡くなった場合に、家族に多くの費用負担をさせたくない人も増えているため、リーズナブルな家族葬の需要が増えてきているのです。
自分の葬儀を家族葬にしたい人が増加している
大々的な葬儀をするよりも家族葬を望む方も増えています。先ほども触れましたが、自分が亡くなったときに大きな葬儀を開くと、家族に多くの費用負担を強いることになります。
「自分のために大きな葬儀を開いて費用を使うなら、そのお金は今後の生活に蓄えていてほしい」と考える方は少なくありません。
また、にぎやかに送り出してもらうより、家族だけで静かに送り出してほしいと考える方もいます。
訃報を後で知った場合、供物を贈るべき?
家族葬が行われていたり、遺族が遠方に住んでいたりすると、訃報を後で知ることもあります。
もしも訃報を後で知った場合は供物を贈るべきなのでしょうか?以下にて、詳しくまとめていきます。
まずは電話で訪問していいか確認する
故人の訃報を知った場合にまずすべきことは、遺族に電話をすることです。その際に訪問していいかを確認しましょう。「せめてお線香の1本でも上げたい」と考える気持ちはわかります。しかし、故人のお仏壇は、基本的に遺族の誰かの家で管理されています。そこに突然行って「線香を上げさせてくれ」というのは失礼です。
故人が訃報を知って驚いてしまい、突然訪問してしまいそうになる気持ちをぐっと堪えて、まずは遺族に電話をかけてください。
電話で香典や供物を持参・贈ってもいいか確認する
訪問の許可が出た場合は、次に香典や供物を持って行ってもいいか確認をとります。その際、「お気持ちだけで十分です。」と断られたなら素直に香典や供物を持って行かないほうがいいでしょう。香典や供物をもらった場合、遺族は返礼をしなければなりません。返礼が大変なので断っている可能性もあるのです。
訪問の許可が下りなかった場合、香典や供物を贈ってもいいか確認をとります。贈っていいといわれた場合は贈り、遠慮しますといわれた場合は贈らないようにしましょう。
また、遠方に住んでいたり体調が優れなかったりして訪問ができず、香典や供物を贈りたい場合も同様に遺族に確認すべきです。
現金を贈る場合は現金書留を利用する
現金を贈る場合は現金書留を利用してください。普通郵便や宅配便で現金を送るのは法律で禁止されているため注意が必要です。
現金書留で香典を贈るときにはお悔やみの手紙を一筆添えるようにしましょう。
便箋は封筒に入れなくてもかまいませんが、封筒を使う場合は二重のものは避けてください。
香典は香典袋の中に入れ、香典袋とお悔やみの手紙を現金書留専用の封筒の中に入れて、郵便局に持っていきます。
四十九日を過ぎてから知った場合
一般的には四九日の法要が終わった後に、喪主が頂いた香典の香典返しを行います。四九日を過ぎていると、通常であれば香典返しが終わった状態です。四九日を過ぎた後に故人の訃報を知った場合、香典はどうしたらいいのでしょうか?
その場合も、一度遺族に確認してみるといいでしょう。遺族が故人の訃報を伝えなかった意図はさまざまです。
もし、遺族が香典を遠慮し断られた場合は、お悔やみの言葉のみで十分です。お金を贈らなければ気持ちが伝わらないということはありません。
喪中はがきで知った場合
年賀状でやり取りをしていると、故人の訃報を喪中はがきで知るケースも少なくありません。この場合はどうすればいいのでしょうか?
もしも喪中はがきで故人の訃報を知った場合は、故人の関係性で判断するのが一般的です。
たまに会う知り合いや、昔の仕事の取引先など、さほど関係が深くない方に香典や供物を贈ってしまうと、返って遺族を恐縮させてしまうことになります。
そういった場合は、寒中見舞いや電話、メールなどカジュアルな方法でお悔やみの言葉を贈りましょう。
もしも故人が、友人やそのご家族であった場合は、ご挨拶に伺っていいか、香典は贈っていいか、なるべくすぐに電話で確認してください。
相手もきっかけがなく伝えられなかっただけの可能性もあるので、こちらから連絡するといいでしょう。
訃報を後で知った場合のよくある質問
最後に、訃報を後で知った場合のよくある質問についてみていきましょう。
時間が経ってからのお悔やみは失礼にあたらない?
時間が経ってからのお悔やみは失礼には当たりません。故人が亡くなったことを時間が経ってから知っても、お悔やみの言葉や香典を贈っていいでしょう。
しかし、故人が亡くなったことを知りつつも、何もせずに時間が経ってしまい、後からお悔やみを言うのは大変失礼です。
故人が亡くなったことを知ったら、なるべくすぐにお悔やみを伝えるようにしましょう。
香典以外の供物は何を用意すればいい?
伝統的にはお線香やろうそくなどが一般的な供物です。菊や百合も供花としていいでしょう。また、最近ではお菓子やお茶なども供物として贈られます。
それら以外でも、故人と縁のある品も供物に最適です。金額は1,000〜10,000円程度のものにしましょう。
まとめ
近年は家族葬も増えているため、故人の訃報を後から知ることも多くなっています。そういった場合は、すぐに遺族に連絡をして弔問に訪れていいか、香典は持って行っていいかなどを確認しましょう。突然家に訪問したり、一方的に香典を贈ったりなどは遺族を困らせてしまう可能性があるため控えるのが無難です。
もしも故人の訃報を後から知った場合でも、かならずお悔やみの気持ちを伝えるようにしましょう。
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