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葬儀の豆知識
お葬式の挨拶の例文とお葬式に避けるべき言葉を解説
葬儀

深い悲しみの中、お葬式は執り行われます。喪主は遺族の代表として、参列者に挨拶をしなければなりません。では、そのタイミングはいつ頃なのでしょうか。
お葬式が始まれば、僧侶が退場された後に参列者の前で挨拶するのが一般的です。

また開始前には受付をしてくれる方や、僧侶などへの挨拶、更には参列者の方々に個別で生前お世話になったお礼や、本日参列してくださったことへの感謝の気持ちを伝えるのも良いでしょう。

慌ただしく進行していくお葬式だからこそ、挨拶は、しっかりとしておきたいものです。今回は例文も含めてご紹介します。

お葬式での挨拶の例文


喪主挨拶の場合


まず、挨拶の長さは1分から長くとも3分以内にまとめると良いでしょう。自己紹介をし、参列してくださった方々へのお礼を述べます。例文としては「皆様、本日はお忙しいところ、〇〇のためにお集まりいただきまして、誠にありがとうございました。」となります。

そして、生前のときのお礼や、故人への思い出を少しお話しましょう。

「一昨日、自宅で息を引き取りました。前日には娘や孫達とともに和やかなひとときを過ごしていました。

翌朝起きてこないため、様子を見に行きましたところ冷たくなっており、本当にあっけない最期でした。私どもはまだ信じられない気持ちでいっぱいです。

生前、皆様には親しくお付き合いをしていただきまして、ありがとうございました。」

と言うように亡くなられたときの状況や、生前の感謝を述べ、最後にこれからも家族で力を合わせて生きていきますと、自分の気持ちなどを盛り込むと参列者により気持ちが伝わるでしょう。

 

親族代表挨拶の場合


親族を代表して、挨拶を述べる場合は、最初に「皆様、親族を代表いたしまして、ご挨拶させていただきます。私は故人の〇〇です。」と故人との関係を自己紹介しましょう。そして生前のお礼を伝えます。

例文としては「〇〇とお仕事やお付き合いをしていただきましたことへの感謝の気持ちを、ここで改めて故人と遺族に代わりまして、心よりお礼申し上げます。」と代表者としての挨拶をします。

そして最後にまた、故人のエピソードを交えながら、自身の故人への思いを表現すると、参列者の方々へ気持ちがしっかりと伝わるのではないでしょうか。

 

故人の孫の挨拶の場合


昨今、増えてきているのが、孫による挨拶です。これは複数の孫でする場合や、孫一人が代表で挨拶する場合があります。そして孫であることから、故人への呼びかけで挨拶します。

例文としては「おじいちゃんへ、いつも楽しく遊んでくれたおじいちゃんと、お別れする日が来るとは思っていなかったので、とても寂しいです。」というように話しかけるようにします。

そして故人とのエピソードを入れ「けん玉をいつも教えてくれて、うまくできたときの笑った顔が大好きでした。」として結びに「長い間ありがとうございました。おじいちゃん、安らかに眠ってください。」とします。

小学生でしたら、800字程度の挨拶にまとめると良いでしょう。また、孫が成人している場合は、故人とのエピソードをもう少し長く入れ結びの言葉にします。

 

献杯の挨拶の場合


献杯というのは、故人への敬意を表してその死を悼むという気持ちが込められています。
そのときの挨拶は、喪主や遺族または、喪主から頼まれた方などで行われます。そのようなときには、お悔やみと故人を偲ぶ言葉を入れることが大切でしょう。

例文としては

「故人とは学生時代の友人でした〇〇と申します。この度は、突然のことでまだとても信じられない気持ちです。彼とはよく、スキーを一緒に楽しみました。

その思い出が今でも心の中にあります。どうか安らかに眠ってください。」と故人とのエピソードを手短に伝え、結びとして「それでは、これより献杯させていただきます。献杯」とします。

ここで大切なことは、杯を高く掲げたり、うちあわせたりしてはいけません。乾杯ではなく、あくまでも献杯です。唱和も静かな声で行い、飲み干した後に拍手などもしないことがマナーです。

参列者のお悔やみの挨拶の例文


葬儀 マイク

ここでは、参列者のお悔やみの挨拶の例文を4つ紹介します。

 

一般的な挨拶


お悔やみの挨拶で、代表的なものが「この度は、ご愁傷さまでございます。心よりお悔やみ申しあげます。」となりますが、これに「何かお手伝いできることがありましたら、是非やらせてください。」と付け加えると、お通夜やお葬式で大変な状況にある遺族へのつらい気持ちに、少し寄り添うことができるでしょう。

 

事故などで急に亡くなってしまった場合


死が突然訪れてしまった遺族に対しては、「このたびは突然のことで本当に驚きました。まだ信じられない思いでございます。」とし、「さぞかしご無念のことでございましょう。」と遺族の深い悲しみを理解し気持ちを伝えましょう。

そして「何かできることがありましたら、何でもおっしゃってください。」と添えることで、ともに悲しみの中で助けられることがあればという、素直な気持ちを言葉にすることが大切です。

 

病気などで亡くなってしまった場合


長期入院の後、亡くなられてしまった場合の例文としては「残念なことでございます。先日お見舞いに伺ったときには、ご回復に向かっていらっしゃるとばかり思っておりました。皆様もおつらいことでしょう。よく看病なさいました。」と看病していた遺族への、ねぎらいの気持ちを表すことが重要です。

 

若い方が亡くなってしまった場合


故人がお子様の場合は、「〇〇さんのお顔を思い出すと胸が張り裂けそうです。ご両親のお気持ちを思うと、言葉が見つかりません。」と素直な気持ちをお伝えしましょう。

故人が若い方や子供ということで、深い悲しみの中にいる遺族の気持ちは、計り知れないものがあります。その気持ちに寄り添い、からのお悔やみを告げて、最後に「お力落としのことと思います。どうかお身体お気をつけください。」と遺族の今後を気遣う一言を伝えることが大切です。

 

お葬式などで避けるべき言葉とは?


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重ね言葉


同じ言葉を重ねるということは、この不幸がまた続いてしまうということを連想させるため、重ね言葉は避けなければなりません。

例文としては、「重ね重ね心より感謝いたします。」「くれぐれもよろしくお伝えくださいませ。」「いろいろなことがございました。」などです。日常でよく使用される言葉なので、うっかり使わないように注意する必要があります。

 

直接的な表現


遺族の方の気持ちを考えると、直接的な言葉も避けなければなりません。例文としては「奥様が急死されたと聞いて驚きました。」「もう少し生きていてほしかったです。」などの生と死の直接的な言葉はいけません。

更に「志半ばでしたのに、浮かばれないですね。」「故人との楽しい思い出も消えてしまいそうです。」などという、不吉な感じの言葉は避けるべきです。他にも「再び」や、「繰り返し」など不幸が連続でおこるような言葉も使用しないようにしましょう。

 

まとめ


遺族の方々は、深い悲しみの中でお通夜やお葬式が行います。喪主である方の心労は計り知れないものがあるでしょう。しかし故人のためにも、喪主として感謝の気持ちを参列者に伝えることが大切です。

また参列者は、喪主や遺族の方々のつらい気持ちに寄り添いながら心から故人を偲び、そのときをゆっくりと、一緒に過ごすことが大切なのです。