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葬儀にかける定番の曲や注意点。仏教葬と音楽葬の違いも
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葬儀にかける定番の曲や注意点。仏教葬と音楽葬の違いも
「お葬式って音楽をかけられるの?」「葬儀でかける定番の曲って何?」など、お葬式で音楽を流したいけれど、どのように音楽を流せばよいのかと悩む人は少なくありません。そこで今回は、葬儀中に音楽を流す方法や定番の曲、曲をかける際の注意点などをご紹介していきます。近年増えてきている音楽葬との違いについても詳しくみていきましょう。
仏教葬で音楽を流す方法は?
一般的に多く行われている仏教葬では、葬儀中にある程度好きな音楽を流すことができます。
・故人がよく聴いていた音楽
・お葬式という場を乱さない音楽
・耳なじみのいい音楽
これらの曲を検討し、葬儀中のBGMとして使用するよう、あらかじめ葬儀社と打ち合わせをしておきましょう。打ち合わせの際にはCDが流せるか、スマートフォンから曲を流せるのかなど、曲の流し方とそれに合わせた準備物を確認しておくことが大切です。
仏教葬に最適な音楽とは
・クラシック音楽
・邦楽
・オルゴール
こういった音楽は仏教葬に最適です。落ち着きのある曲調で場を乱さず、故人を偲ぶ音楽を選ぶとよいでしょう。BGMとして流すならあまり主張が強くない音楽を、故人の思い出の曲として紹介するなら好みの音楽をチョイスしてもよいです。
それぞれの項目でどのような音楽がお葬式にピッタリなのか、定番の曲を順番にご紹介していきます。
クラシック音楽
クラシックはお葬式という場を乱さず、幅広い年齢の方に受け入れられやすい音楽です。
クラシック音楽の中でも、葬儀におすすめなのが以下の曲です。
・別れの曲(ショパン)
・G線上のアリア(バッハ)
・カノン(パッヘルベル)
・アヴェ・マリア(シューベルト)
・月の光(ドビュッシー)
・レクイエム(モーツァルト)
ショパンの「別れの曲」やバッハの「G線上のアリア」はお葬式でもよく使用される定番曲で、落ち着きのあるクラシックなため、仏教葬で使いやすいでしょう。その他の曲もゆったりとした重厚感のあるクラシック音楽で、葬儀中のBGMとして使いやすく進行を邪魔しません。
パッヘルベルの「カノン」は、クラシックの中でも明るい曲調ですが、卒業式やお別れの際に使われることが多い曲です。悲しさを連想する落ち着いた曲ばかりでなく、明るくお別れできる曲として選曲するのもよいでしょう。
邦楽
邦楽は、以下が葬儀でよく使われている定番の曲です。
・蕾(コブクロ)
・ありがとう(いきものがかり)
・涙そうそう(夏川りみ)
・ひこうき雲(松任谷由実)
・千の風になって(秋川雅史)
・逢いたくていま(MISIA)
コブクロの「蕾」はしっとりとした曲調で葬儀にもふさわしい邦楽です。同じコブクロなら「ここにしか咲かない花」や「桜」もお葬式に使える雰囲気の曲でしょう。
故人に感謝を伝えるという意味では、いきものがかりの「ありがとう」もおすすめです。その他だと松任谷由実の「ひこうき雲」や秋川雅史の「千の風になって」などは、命に関わる歌詞になっており、葬儀中のBGMとして選ぶ方も少なくありません。
あまりにPOPで場の雰囲気を乱さない音楽であれば、故人が好きだった曲や故人とご家族との思い出の曲を選ぶのもよいでしょう。
オルゴール
ロックやポップスなど明るい曲調の音楽を流したい場合は、オルゴールバージョンを利用するのがおすすめです。お葬式用にアレンジされた曲やオルゴールだけが入っているアルバムがあるため、葬儀中のBGMとして使用しやすいです。
オルゴールなら明るい曲調でも場を乱さず故人を偲べます。歌詞もそこまで気にせず選曲できるため、使用する音楽を選びやすいでしょう。
オルゴール以外におすすめなのが、ピアノバージョンの音楽です。さまざまな曲がピアノで演奏収録されたアルバムもあるため、葬儀中のBGMとして検討してみましょう。
音楽を使うときに注意すべきこと
お葬式で音楽を使用する際には、注意しなければならない点もあります。あらかじめ知っておけばトラブルや焦りを防げるため、葬儀で音楽を使うときに注意すべきことは先にチェックしておきましょう。
菩提寺の意向を確認する
菩提寺によっては、音楽の使用はNGという場合もあります。オルゴールなどの曲をBGM程度にかけるならOKという場合もあるため、まずは菩提寺の意向を確認してみましょう。
音楽を使用してもよいと言われた場合でも、オルゴールしかNGではないか、邦楽は使用可能かなど、細かく確認しておくとトラブルが防げます。
会場の防音設備の状況を調べる
葬儀場によっては、別のお葬式をやっている会場もあります。そのため、防音設備などをあらかじめ確認するのも大切です。防音の設備が整っていない会場で音楽を使用すると、別のお葬式を行っているご家族とトラブルになる可能性があります。
周囲の環境に配慮するためにも、音楽を流してよいか、防音設備はどうなっているかなどを葬儀社に確認しましょう。
生演奏は葬儀社に相談する
音楽を流す方法として、お葬式で生演奏を行いたいと考える方もいます。しかし、生演奏を行う場合は必ず葬儀社に相談しましょう。葬儀社によっては、生演奏はNGのためCDにしてほしいという場合もあります。
OKの場合は、仏教葬で生演奏を取り入れたいのか、無宗教葬で僧侶の読経に代わって生演奏を取り入れたいのかなどを、事前に葬儀社と打ち合わせしておきましょう。生演奏する場合は会場にスペースが必要になるため、流す時間帯や場所などを決める必要もあります。
音楽の著作権に気を付ける
日本で音楽を流す際には、「演奏権」が発生します。音楽を流す権利を持っていないまま葬儀で音楽を流すと、著作権に引っかかってしまうのです。しかし、ほとんどの葬儀社では、日本音楽著作権協会(JASRAC)と契約を行っており、音楽の著作権侵害にはあたりません。
JASRACと契約していない葬儀社は稀ですが、著作権の侵害をしてしまわないためにも、あらかじめ葬儀社へ「音楽の著作権は大丈夫か」を確認しておきましょう。
自宅で葬儀を行う場合は、音楽を流しても著作権侵害にはならないため、特に気にする必要はありません。
無宗教葬である音楽葬とは?
近年は無宗教葬が増えており、音楽による演出がメインの音楽葬も人気が出てきています。
音楽葬とは、生演奏や故人が好きな音楽を演出のメインにして葬儀を進行していくお葬式です。
無宗教のため僧侶の読経がないので、ここで生演奏を取り入れる方も少なくありません。
楽葬は決まったルールなどがないため、ご家族が好きなように進行し、好きなタイミングで音楽を流すことができます。
音楽葬を行う場合は、式次第のどこで音楽を流したいかをまずは考えていくと、選曲しやすいです。音楽葬は受け付けていないという葬儀社もあるため、無宗教で音楽葬を考えている場合は、まず葬儀社に確認してみましょう。
音楽葬でかけられる曲
葬儀社がJASRACと契約しており著作権がクリアになれば、基本的にどんな曲でも使用可能です。
・故人が好きだった曲
・故人との思い出の曲
・落ち着いた曲
・お葬式にピッタリな歌詞の曲
上記のような曲を中心に選曲していきましょう。あまりに場の雰囲気を乱す音楽でなければ、ロック・レゲエ・洋楽・アニメの曲などどんな音楽を流しても構いません。
「どうしても流したい曲がお葬式っぽくない」という場合は、曲を流す際に「故人が好きだった曲です。」と紹介を入れることで場の雰囲気を乱さずに済みます。
音楽葬の費用
一般的な葬儀は150万程度が相場といわれていますが、音楽葬の費用はここに追加料金がかかる場合が多いです。ただ、お葬式は会場の大きさ・参列者・内容などによって費用が随分と変わります。
そのため、100万円以内でできたという場合もあれば200万円近くかかったという場合もあり、相場を出すのは簡単ではありません。CDを流すだけなら追加料金なしで行ってくれる葬儀社もあります。ただ、生演奏や生歌唱となると会場の準備や演奏者の手配などに追加料金がかかります。
演奏家を葬儀に呼ぶ場合、プロの方なら1人5万円ほど。だいたい2〜4人の方に依頼することが多いため、20万円ほどの追加料金がかかると考えておきましょう。
趣味で楽器を演奏している方が故人の身内・知り合いにいる場合は、その方に依頼する方法もあります。
CDを使用したりプロに依頼したりしなければ、費用をぐっと抑えられるでしょう。
まとめ
お葬式で音楽をかけたいと思っている方は少なくありません。葬儀中に音楽をかけようと思っている方は、トラブルにならないように、あらかじめ注意点を把握しておきましょう。
お葬式で使える定番の曲は数種類ありますが、故人が好きだった曲などを使用するのがおすすめです。
定番の曲と組み合わせて、故人を偲ぶ素敵なお葬式にしてくださいね。
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