葬式の引き出物とは?金額や渡し方、のしの書き方について | 相模原・八王子・多摩で低価格で高品質の葬儀なら【雅葬会】

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葬儀の豆知識
葬式の引き出物とは?金額や渡し方、のしの書き方について
引き出物

葬式というのは誰しもが一度は経験するものですが、その正しい作法や由来などについて全てをきちんと自信を持って説明できる人はそれほど多くないことでしょう。

今回の記事では、葬式の際の「引き出物」に注目し、実際の商品の選び方や渡し方、様々なマナーを含めた正しい知識について詳しく紹介していきます。

この記事を読み終わる頃には、葬式における引き出物についての完璧な知識を身につけているはずです。

葬式の引き出物とは?


お葬式や法要、法事に参列するといただく事の多い引き出物ですが、そもそも引き出物とは一体なんなのでしょうか?

このほかに引き出物というと結婚式の時のお返しで貰うものという印象がありますが、お葬式の時の引き出物とは正式な名前を「会葬御礼」といいます。

葬儀に参加していただいた方に対して感謝の意を示し、用意した品物をお礼としてお返しする事なのです。
引き出物と同様に葬儀に参列していただいた方には「香典返し」をお渡ししますね。

香典返しと引き出物、同じもののように思えますが全く違うものですので、その違いについては後ほど詳しく紹介したいと思います。

なお、「引き出物」という言葉はめでたい席にだけ使うものであり、お葬式では使ってはいけない、という意見もあります。

しかし、これには諸説あり、葬儀の際のお返しを引き出物と呼んではいけないという厳密な決まりはありません。

葬式の引き出物の選び方


タオル

それではお葬式ではどのようなものを引き出物として選べば良いでしょうか?
ここからはお葬式でお渡しする引き出物を選ぶポイントについて紹介していきます。
お葬式の際の引き出物で注意するポイントは3つです。

持ち帰るのが大変ではないもの


人は突然亡くなるものです。取るものもとりあえず、急いで駆けつけた方もいることでしょう。遠路はるばる電車やバスに乗って来てくれた方も中にはいるかもしれません。

そんな方に重くて大きくて、持ち帰りが大変なものをお渡しすると持って帰るだけでも一苦労です。
ですから葬式の際の引き出物は持ち帰りしやすいものが好まれるのです。

あっても困らないもの、もしくはすぐに使ってなくなるもの(使いやすいもの)


こちらも持ち帰るのが大変ではないものと同様の理由です。

貰う人の都合を考えて、食べ物であれば賞味期限が長いもの、日持ちをする品物をお渡しする方が負担にならずに済みます。

お酒や肉、魚などは避けること


肉や魚は生物ですし、加工してあったとしても死を連想させるのであまりふさわしくありません。

お酒も持ち帰るのが大変ですし、お葬式のお返しとしてはあまり好まれません。このような点を踏まえると、海苔やお茶、砂糖やコーヒー、タオルなどと言った商品が一般的にお葬式の引き出物としてチョイスされるのです。

引き出物の「のし」の名前について


お葬式でお渡しする引き出物にはどんなのし紙をつけるべきなのかという質問を頂きますが、正しくは「のし紙」ではなく、のしのない「掛け紙」をつけます。

そもそも「のし」とは熨斗鮑(のしあわび)の略称であり、慶事における贈り物に添える縁起物のことを指しています。
ですから弔事では、のしを使うのはふさわしくないのです。

お葬式の引き出物の場合「黒白結び切りの水引」の掛け紙が一般的ですが、これは結び切りつまり結び直せないということで、なんども弔事が繰り返されないようにという願いが込められているのです。

仏式の掛け紙では表書を「志」として、家名を記載します。
「志」とは「気持ち」という意味があり、「気持ちばかりのお返しですが」という謙虚な心が隠されています。

一方、神式の掛け紙には「偲草」と記載することもあります。
名前は水引を挟んで「志」の真下に記載するようにします。

お葬式とは「家」単位で行うことが一般的ですから、基本的には名字のみを記載し、〇〇家と書きます。しかし最近では喪主のフルネームを記載することもあります。

葬式の引き出物の渡し方


四十九日の法要や法事であればそれほど悩みませんが、バタバタしている葬儀の際に引き出物を渡すタイミングについて、「どのタイミングでお渡しするのが正しいのかわからない」という声もしばしば聞こえます。

香典返しを渡す時が良いのか?それとも葬儀が終わってからが良いのか?

まさか参列者に「どのタイミングでお渡しすればいいでしょうか?」なんて聞くわけにもいきませんし、本当に正しいタイミングはいつなのか非常に悩みますよね。

結論から言えば引き出物を渡すタイミングは、葬式が終わってから参列した方が帰るタイミングがベストです。

お葬式の際の会食に参加してくれた方にお渡しするのであれば、やはり会食が終わった後に帰るタイミングが望ましいでしょう。
なお、気になる引き出物の金額相場としては、それほど高価である必要はありません。

具体的に金額を言えばだいたい300円から1,000円程度が一般的な相場と言われています。
引き出物とは参列してくれたことに対しての感謝の気持ちを表すものですから、決して高級なものである必要はないのです。

葬式の引き出物に関するよくある疑問


疑問 女性

さて、お葬式の引き出物に関して

  • ・お葬式の引き出物として結婚式で最近よくある「カタログギフト」でも失礼に当たらないか?

  • ・香典返しと引き出物ってなにが違うの?

  • ・引き出物は親族にも渡すべきなの?


という疑問がよく寄せられます。
ここからはそんな疑問に一つずつ答えていきたいと思います。

カタログを渡すのは大丈夫?


最近結婚式の引き出物でカタログギフトを渡すことも増えていますが、お葬式の引き出物としてはどうなのでしょうか?

結論から言えば全く問題なく、最近ではカタログギフトを渡す人も増えてきています。
カタログギフトであればお葬式の引き出物としてタブーとされているお肉や魚、お酒などが載っていても問題ありません。

なにより持ち帰るのが簡単で自分の好きなものを選ぶことができる、必要なものをピンポイントでセレクトできるということで人気があるのです。

お葬式のお返しとは言え故人を偲んでわざわざ来てくれたわけですから、ギフトは相手が喜んでくれるものをお渡しするのが一番です。

そう言った意味では、お葬式の引き出物としてカタログギフトをチョイスするのは合理的で理に適った方法と言えるでしょう。
マナー違反になることはありません。

香典返しとの違いは?


お葬式でお渡しするものに引き出物以外では香典返しというものがありますね。
引き出物と香典返しとは、いったいなにが違うのでしょうか?
香典返しとは香典を渡してくれた方に対してお返しするものです。

ですから香典をいただかなかった方に香典返しを渡すことはありません。
一方、引き出物はお葬式に参列してくれた人に「来てくれてありがとうございます」という感謝の気持ちを示すものです。

香典を出してくれた方にも、そうでなかった方にも全員にお返しするのが引き出物ということになるのです。

親族にも渡すべき?


一言で「親族」と言っても、それぞれの相手によってその立場は異なります。
血の繋がった親族もいれば、直接繋がっていない、もっというなら、ほとんど会ったことも
ないほとんど顔も知らない親族もいることでしょう。

ですから親族とは言え、一括りにするのは少し無理があります。
しかし基本的には、孫であっても子供であっても、葬儀に参列してくれた親族であればサービスという意味も込めて引き出物は渡すべきであるという考えで間違いはありません。

ただし現実問題としてどこまでの親族に渡すのが一般的な考え方なのでしょうか?
その参考したいのが「家」単位で考えるという方法です。

水引のパートでも説明したように、お葬式というのは「家」単位で行うものです。
ですから一緒に生活をしている親戚には渡す必要がないというのは筋の通ったわかりやすい考え方と言えるでしょう。

まとめ


今回はお葬式の際の引き出物に関して、その由来から選び方、水引の書き方やスマートな渡し方、さらにはよくある疑問についてさまざまな視点から詳しく説明してきました。

この記事をしっかりと読んでいただければ、お葬式の時の引き出物に対する疑問点はほぼ全て網羅されていると言っても過言ではないでしょう。

この内容をしっかりと覚えておけばマナー違反になることもなく、自信を持って安心した対応をすることができるでしょう。