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葬儀の袱紗はどうしたら良いの?徹底解説!
葬儀の知らせはいつやってくるか分かりません。
通夜の連絡を急に受けたとき、香典は用意したけど袱紗の正しい使い方がよく分からず、どうしようと戸惑われることがあるのではないでしょうか。
通夜で香典を渡す際に失礼のないよう袱紗のマナーをしっかり知っておきたいですよね。
そこで今回は通夜や葬儀のときの袱紗について紹介します!
袱紗とは?
現金やのし袋、進物や大切な品物を包んだり覆ったりするために使う四角い布で、絹や縮緬などでできています。
不祝儀袋(お悔やみ用ののし袋や香典袋など)は袱紗に包んで持参するのが正式なマナーです。
通夜や葬儀の受付で懐やバッグから袱紗に包んだまま取り出し、受付係の目の前で袱紗から不祝儀袋を出して先方から見て正面になるように差し出します。
袱紗の形にはいくつか種類がありますが、金封を包むものは全般に袱紗と呼ばれています。
進物や金封などを袱紗に包むのは、渡す相手に対して礼を重んじ、心遣いをしているということを表すためです。
実用面では、水引が崩れたり、金封が汚れることを防ぐという目的もあります。
袱紗の種類
袱紗にはいくつかの種類があるとお伝えしましたが、大きく分けて3つあります。
金封袱紗
お財布のようにお金が挟める作りになっていて、袱紗の閉じ開きが楽にできる簡易タイプの袱紗です。
型が崩れにくいため、風呂敷型の袱紗よりも使い勝手が良いという利点がありますが、あくまで簡易式であるので年齢が上の人や3万円を超えるお金を包む場合は不向きです。
爪付き袱紗
爪と留め糸が一つずつ付いている袱紗です。
祝儀袋を包んでも、再び広がってしまわないように固定することができます。
台付き袱紗
袱紗とセットで漆盆などの中板が付属している袱紗です。
この中板は表が赤などの暖色系、裏が緑などの寒色系になっていて、弔事・慶事どちらでも使えるようになっています。
爪付き袱紗などよりもより丁寧さや高級感が伝わる袱紗です。
葬儀の袱紗の色に決まりはある?
袱紗を購入しようとネットやお店で見ると、いろんな色のものがあります。
たくさん色があるとどれを選べば良いか迷ってしまいますよね。
葬儀など弔事の場合は、袱紗は無地のものを使います。
最近では花柄など可愛らしいものもありますが、柄付きの袱紗や金色の刺繍が入ったもの、桜や鶴などおめでたい絵柄のものは、結婚式など慶事のときのみ使うことができます。
さらに柄や刺繍が入ったものは逆向きに包むことができないため、長期の際には使えません。
可愛いものやおめでたい刺繍が入ったものは結婚式などのお祝い事に使いましょう。
弔事のときはたとえ色が暗い色であっても柄の入ったものはマナー違反です。
例外的に家紋の入ったものは弔事で使っても問題ありません。
嫁入り道具として、家紋の入った袱紗を持って行く女性もいます。
葬儀で袱紗の渡し方
葬儀に参列したときに袱紗に包んで持って行っても、正しく渡さなければマナー違反になってしまいます。
そこで袱紗の正しい渡し方について紹介します!
受付がある場合
受付で渡すときは受付の前で袱紗から香典袋を取り出し、相手側から見て表書きが見えるように半時計周りに回して両手で渡します。
そのときに小さな声で「このたびは……」「ご愁傷さまで……」と語尾を濁しながら渡しましょう。
あまりはっきりと大きな声で発するのはマナー違反になります。
無言でも構いません。
受付をしている人は故人の親族や所縁のある人が立っている場合が多いので、遺族と接するような気持ちで、きちんとマナーを守って行動することを心がけましょう。
また、遺族側が香典を頑なに辞退してくるようであれば、あまり意固地にならず、相手の意向に沿うようにしましょう。
香典を辞退するのには、相手の負担を軽減させたいという遺族側の優しさとお礼の品を用意しなければならないという手間を省くためでもあります。
返された不祝儀袋は袱紗には包まず、直接バッグなどにしまいましょう。
袱紗に包むのは相手に敬意を払うためですので、返された金封に敬意を払う必要はありません。
受付がない場合
最近では家族葬を行うところが増えていて、受付を設けていない葬儀もあります。
家族葬は基本的に極々身内だけで行い、香典は辞退する家が多いです。
それでも故人と近い人は香典を渡したいと思われることでしょう。
その場合は控え室などで遺族に渡すようにします。
あるいは葬儀が全て終わったあとで、家まで直接香典を持って行くこともあるでしょう。
ご自宅を訪問して、香典を差し出すときも弔事用の袱紗に包んで持って行くのがマナーです。
袱紗ごと渡すのはNG
遺族に直接渡すときは袱紗に包んだまま渡すのは絶対にしてはいけません。
袱紗ごと渡すのは不幸を手渡すという意味がありますので注意してください。
ご挨拶が済んだら遺族の目の前で袱紗から金封を取り出します。
また、手渡しではなく相手側から表書きが見えるようにして、お盆か机の上にのせるようにして差し出します。
台付き袱紗の場合は切手盆の上に、台付き袱紗以外の場合は袱紗を折りたたんで台替わりにして、袱紗の上に不祝儀袋をのせます。
袱紗についてのマナーは守りましょう!
袱紗は必需品というわけでもありませんが、葬儀や結婚式などの改まった場で使う日本の文化でもあります。
たとえ若くても一人前の大人として、袱紗の意味と使い方は知っておいたほうが良いでしょう。
袱紗の色や渡し方をしっかり覚えて恥をかかないように、そして遺族に嫌な思いをさせないように気をつけてくださいね!
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