葬儀の日取りの決め方は?六曜との関係性も詳しく解説 | 相模原・八王子・多摩で低価格で高品質の葬儀なら【雅葬会】

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葬儀の豆知識
葬儀の日取りの決め方は?六曜との関係性も詳しく解説
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葬儀の日取りは、「故人が亡くなった翌日にお通夜、お通夜の翌日に葬儀」というのが一般的なのですが、関係者の都合や地域の習慣などにより、そう単純にはいかない場合も出てきます。そこで本記事では、いざという時に慌てずスムーズに決められるよう、日取りを決める際のポイント、知っておきたいお日柄について、そして一般的な仏式でのお通夜から四十九日法要までの日程の決め方を詳しく解説したいと思います。

葬儀の日取りを決める際のポイント


葬儀を執り行う際に最初に決めるべきは「葬儀社」です。そして葬儀社が決まったら、決めなければならないのは「葬儀の日取り」になります。多くの場合、突然のことで慌ただしく日程調整をしていくことになるので、ポイントを押さえて効率良く行っていくことが大切です。では最初に、葬儀の日取りを決める際の確認ポイント4つをご紹介します。

火葬場の空き状況を見る


現代では火葬をすることがほとんどですので、まず確認しなければならないのは「火葬場」です。

基本的には故人の住民票がある地域の火葬場にお願いすることになりますが、地域にある火葬場は限定されることも多く、順番待ちになる場合があります。人口が多い都市部では4~5日先まで空いていないことも少なくありません。

また、火葬場が定休日の場合もあるため、葬儀の日取りを決める際には、まず火葬場に連絡をして、火葬の予約を取ってから通夜や葬儀の日程を決めましょう。

僧侶の都合を確認する


次に、菩提寺や僧侶の都合を確認します。菩提寺がある場合は、直接連絡をして依頼をしましょう。僧侶の予定に合わせて一日~二日なら日程をずらしても問題ありませんが、どうしても都合がつかない場合は同じ宗派の他の寺院の僧侶を紹介してもらうという方法もあります。

菩提寺がない場合は、葬儀社に依頼をして僧侶を紹介してもらえます。その場合は、「どの宗派なのか」や、「戒名をいただくかどうか」といったことを伝えると、故人と宗派が違うなどの後々のトラブルを防ぐことができます。

参列親族の予定を確認する


続いて、葬儀に参列してもらう親族に連絡をします。葬儀に呼ぶべき親族の範囲に決まりはありませんが、故人の3等親以内の親戚というのが一般的です。ただし実際のお付き合いの程度が優先されることも多く、故人の親や子ども、兄弟、祖父母、甥・姪といった親戚でお盆や正月などに会ったりしていた人や、故人と特に親しくしていた友人、日頃お世話になった方にはなるべく参列してもらえるように日程を組むと良いでしょう。

地域の風習も調べておく


葬儀の日取りとしては、「故人が亡くなった翌日にお通夜、お通夜の翌日に葬儀」というのが一般的であると冒頭でお伝えしましたが、地域の風習によっては「亡くなった当日に仮通夜を行う」「ご遺体を火葬して遺骨にしてから葬儀を行う」など、異なる場合もあります。このように、地域の風習によって日取りが変わってくることもあるので、菩提寺や葬儀社、年長の親戚の人などに確認をして、地域の風習に合わせるようにしましょう。

葬儀の日取りでは六曜を気にしたほうが良い?


カレンダーなどに書かれている「大安」や「仏滅」などの言葉を「六曜(ろくよう)」といいます。昔から伝わる風習として、現代でも冠婚葬祭や引っ越しなどで六曜を意識する人は少なくありません。

六曜は葬儀の日取りに関係するのか、「友引」や「仏滅」は避けるべきなのかなど、ここからは、葬儀の日取りを決める際の参考にしていただけるよう、六曜のそれぞれの意味と葬儀との関係について詳しく解説していきます。

そもそも六曜とは


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「六曜」は鎌倉時代に中国から伝来した占いであるとされていて、江戸時代に「歴注(れきちゅう)」として流行したものが少しずつ変化し、現代に受け継がれています。「歴注」とは暦に記載されている吉凶禍福に関する事柄です。

本来、仏教と六曜に関連はないのですが、現在一般的にいわれている六曜の特徴と、葬儀の日取りとの関係について、一つずつ見ていきましょう。

先勝


「先勝(せんしょう/さきがち/せんかち)」は、「先んずれば勝つ」の意味で、早くことを済ませてしまうことが良いとされ、「午前が吉、午後は凶」といわれています。また「急用の処理や勝負事、訴訟には吉日」とされています。

葬儀の日取りとしては問題ないのですが、翌日が「友引」となるため、「先勝」の日に通夜を行うと翌日の「友引」に葬儀を行うことになります。葬儀の日は「友引」を避けるなど、お日柄を意識して葬儀の日取りを決める場合は注意が必要です。

友引


「友引(ともびき)」は「勝負の決着がつかない良くも悪くもない日」とされ、「朝晩は吉、昼は凶」といわれています。

友を引くという文字から、この日に葬儀を行うと不幸が続くというジンクスがあり、そのような縁起の悪い日を避けるために葬儀関連業や火葬場は「友引」の日を休業としていることが多くあります。ただし、浄土真宗では六曜と仏教の関連を否定して、「友引」でも葬儀を行います。

また、慶事では喜び事が続くことは良いこととして、「友引」の日は「大安」の次に人気があるようです。

先負


「先負(せんぶ/せんぷ/さきまけ/さきおい/せんまけ)」は、「先んずれば即ち負ける」という意味で、「急用や争いごと、公事も良くなく、万事に平静を守り、動き回らずに機をうかがうことが善し」とされています。

「先勝」と同様に勝負事が占いの対称になるため、葬儀の日取りとしては問題ありませんが、負けるという字が入っていることから悪いイメージを持つこともあるようです。「先負」は「午前が凶、午後は吉」といわれていますので、葬儀を午後からにすることで理解を得やすくなるでしょう。

仏滅


「仏滅(ぶつめつ)」は、「いい勝負なしで全てが虚しい」という意味で、「一日を通して万事に凶」とされています。

もとは「物滅」と書いていましたが、後に字が変化して「仏滅」となったものです。その字面から仏陀(釈迦)が入滅した日と誤解されることが多いですが、本来、仏教とは関連はありません。「何事も遠慮する日、病めば長引く、仏事はよろしい」ともいわれ、慶事では避ける傾向がありますが、通夜や葬儀の日取りとしては気にする必要はありません。

大安


「大安(たいあん)」は、「大いに安し」という意味で、「何事においても吉、進んで行うのに良い日」とされているため、婚礼や上棟式などの日取りは「大安」の日が好まれます。自動車の登録日や納車日、建物の基礎工事着工日や引き渡し日を「大安」にするという人も少なくありません。そのように「大安」は祝い事を行うのに良いというイメージがありますが、弔事である葬儀を行っても問題はありません。ただし、地域によって弔事では「大安」を避けることもあるので、六曜を重視する習わしがある地域ではそれに従うと良いでしょう。

赤口


「赤口(しゃっこう/しゃっく)」は、「午前11時から午後1時までのみ吉で、それ以外は凶」といわれています。この日は「仏滅」に次いで悪しき日と位置づけられていて、「赤」がつくことから火や血を連想させるため、「火の元や、刃物による怪我、事故などに気をつける」、また「訴訟や契約、勝負事も避けるべき」とされています。

凶日とされているので、祝い事や新しいことを始めるときなどは「赤口」を避けることもあるようですが、葬儀の日取りとしては関係なく、通夜や法事、お墓参りを行うことも問題ありません。

葬儀の日取りの決め方は?


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葬儀の日取りは、ご紹介した4つのポイント「火葬場」「僧侶」「参列親族」の都合と「地域の風習」を確認し、葬儀社とご家族で話し合って決めます。全ての都合が希望通りの日に組めない場合は、喪主の判断で決めていきましょう。

それでは、仏式での「通夜」から「四十九日法要」までの具体的な決め方を「六曜」も考慮しながらご紹介しますので、ご参考にしてください。

通夜


「通夜」は故人が逝去した翌日に行われることが一般的です。

六曜でいうと、「通夜」は「先勝」を避けるほうが良いといわれます。「通夜」を「先勝」の日に行うのは問題ないのですが、翌日の葬儀が「友引」の日になるからです。六曜の説明でご紹介したように、「葬儀」は「友引」を避けるという風習が色濃くあるので、もし「通夜」を「先勝」の日に行うのであれば、「葬儀」を翌々日の「先負」の日にずらすという決め方もあります。

葬儀


「葬儀」は一般的には「通夜」の翌日に行われます。

本来の六曜の意味からは、「友引」の日は「葬儀」を行ってはいけないという日ではありませんが、ご年配の方や地域によっては「友引」の日に葬儀を行うことを気にされることもあります。

また多くの場合、葬儀の当日に火葬を行うことになりますが、火葬場は「友引」の日が定休日であることも多いので、葬儀の日が「友引」にあたりそうな場合はそういったことも考慮して、「葬儀」の日取りを一日ずらすなどの対応をすると良いでしょう。

初七日


「初七日(しょなぬか)」は、故人が亡くなった日を含めて七日目に三途の川に辿り着くと考えられていることから、故人が穏やかな瀬を渡り無事に向こう岸に着けるようにお祈りをする「法要」を行います。

本来であれば七日目に行うべきなのですが、近年では「繰り上げ法要」といって葬儀と同日に行ったり、「繰り込み法要」として葬儀自体に初七日法要を組み込んで行うことも一般的になりつつあるようです。初七日法要をどのように行うかは、地域の風習やお寺によっても異なりますので、親族の意見を聞き、お寺や僧侶と相談をして決めることになります。

四十九日法要


仏教の多くの宗派では、亡くなった人は七日ごとに7回の審判を受け、極楽浄土に行けるかが決まるとされていることから、故人の冥福を祈るために本来は七日ごとに「法要」を行います。その最後である7回目の七日(なぬか)は、故人がこの世からあの世に行く節目の日として「四十九日(しじゅうくにち)」の「法要」が行われます。

多くのお寺では葬儀を執り行う際に七日ごとの法要の日程を提示してくれますので、これを目安に参加者の都合などもすり合せて、日程をずらすことも可能で、「四十九日」や「一周忌」などの法要も、六曜などの縁起を気にせず、参列者の都合を優先して大丈夫です。

まとめ


今回は、葬儀の日取りの決め方と六曜の関係について解説しました。

本来、六曜と葬儀は関係がないのですが、葬儀においては、「友引」を避ける風習が今も残っています。六曜を意識される方も少なからずいらっしゃいますので、葬儀の日取りを決める際には六曜についても適切な理解と配慮が必要な場合もあるでしょう。

そして、葬儀のさまざまな事柄を決定する役割は喪主にあるので、円滑に日取りを決めるためには、親族や葬儀社の意見に耳を傾けつつも、最終的な判断は喪主が主体的に行っていくことが大切です。