葬儀の豆知識
葬儀に参列するときに恥をかかないためのマナー
突然の葬儀の出席に戸惑ったことはありませんか?いざというときに焦らないためにも様々な心の準備が必要な葬儀のマナーを一緒に見ていきましょう。知っておくとこれからの人生で出席する全ての葬儀で使うことができますので、細かく見ていきましょう。
お葬式には参列する?出席する?
お葬式には、前日に行うお通夜と、告別式があります。
お通夜とは、一般的に告別式の前日に行い、故人と親しかった人や、仕事関係や友人で故人を惜しむ会であり、告別式は故人とお別れをする式となっています。
親戚であったり、かなり親しい間柄であれば通夜・告別式と出席するべきですが、それが難しい場合は通夜のみでもよいとされています。
また喪主によっては、家族葬にしたいという希望や、こじんまりとした雰囲気で葬儀を行いたいという希望を持つ人もいるので、親戚の気持ちを第一に行動に移すことをおすすめします。
お葬式に参列する前に知っておきたいマナー
服装
一番迷うのが出席をする際の服装なのではないでしょうか。
一般的には通夜・告別式に出席することが決定してから新しい喪服を購入したり、誰かから借りることは良くないと言われていますので、あらかじめいざというときのために準備しておくとよいでしょう。
柄の入ってない、黒よりも暗い漆黒のスーツまたはワンピースを着るというのが常識ですが、高校生以下であれば制服での出席も可能となっています。また、喪服に忍ばせるハンカチですが、基本的には柄の入っていない真っ白なもの、もしくは薄く柄の入っているものが望ましいと言われています。
香典
お葬式に出席の際に準備しなければいけないものといえばお香典です。
準備するものは、札(新札ではないもの)、香典袋、薄い灰色の筆ペンです。
香典袋はいくつか種類があり、仏教やキリスト教などの宗教でも違い、仏教でも宗派によって香典袋の種類が異なります。
一般的には、49日法要前に渡す香典袋は「御霊前」と書かれたものを、49日法要が終了していれば、「御仏前」と書かれている香典袋を使用します。
また金額ですが、兄弟や姉妹であれば3-5万円、祖父母であれば1-3万、それ以外の友人や仕事関係の方であれば、5000円から1万円と言われています。
香典袋も1万円以下である場合はあまり凝ったデザインのものではなく印刷されたものやシンプルな水引を使用しているものを選びます。
1万円以上であれば、少し凝ったデザインのものは水引が少し派手なものを使用しましょう。迷った場合には、香典袋の裏面に相当金額が書かれているので、そちらを確認します。
挨拶
親しい仲である場合、挨拶をお願いされることもあります。
結婚式などで行う来賓の言葉などとは違い、マナーを守って、短く済ませることが大原則であり、喪主と連絡が取れるようであれば話される内容を確認しておくとよいでしょう。
オリジナリティなども特に入れないほうがいいので、ありきたりな文章でお別れをいうことが無難です。
焼香
焼香も宗派によって異なります。
基本的に焼香は親族から始まり、そのまま座っている順番に行っていきます。施主にお辞儀をし、そのまま焼香台に行き、遺影に合掌します。そこまではどの宗派も一緒ですが、そこから先焼香の回数ややり方が異なります。
まず、浄土宗では、抹香をつまみ、ひたいの位置まであげ、香炉に落とす動作を3回行います。
浄土真宗では、西日本では抹香をつまみ、そのまま香炉に落とす(ひたいの位置まであげない)動作を1回行います。
東日本では抹香をつまみ、そのまま香炉に落とす(ひたいの位置まであげない)動作を2回行なう。など、出席する宗派によっても作法が異なりますので、迷った場合には一番始めに焼香を行う親戚の作法を確認し、同じように行うのが無難です。
参列するべきお葬式の範囲はどこまで?
近しい親族・親戚とはどこまで?
近しい親族や親戚であれば、基本的に出席できる環境、間柄であれば出席することが望ましいとされています。
会社関係者とはどこまで?
会社関係者は故人と一緒のグループであったり、チームで働いていた場合は出席することが望ましいでしょう。
しかし、1度挨拶した程度や隣の部署で名前と顔が一致しているというレベルであれば、本当にお悔やみをしたい人たちの邪魔になってしまう可能性があるので、本当にお別れを言いたい場合のみ出席をしましょう。
友人・知人とはどこまで?
小中高大の同級生やバイト仲間である場合出席するか大変悩まれると思います。
大人になってからの付き合いがある方や、その時代に仲良くしていた場合は出席することが望ましいですが、あまり接点がなかったり、付き合いで出席するようであれば出席を控えることが望ましいでしょう。
まとめ
葬式にも様々なマナーがあり、迷われる項目もたくさんあるかと思いますが、あらかじめ心の準備をしていけば、安心ですし、何よりも故人を思って式に出席することが何よりも大切です。
出世区が決まったら恥をかかぬよう、当日に備えておきましょう。