正しいお焼香のやり方って?知っておきたいマナーについて | 相模原・八王子・多摩で低価格で高品質の葬儀なら【雅葬会】

0120-066-382
葬儀の豆知識
正しいお焼香のやり方って?知っておきたいマナーについて
お焼香

通夜や告別式など葬儀に参列する際には、覚えておきたいさまざまなマナーがあります。

そのひとつに挙げられるのが、「お焼香」のマナーです。

葬儀ではほとんどの場合焼香を行うため、「自分の順番が来たときに緊張してしまう……」という人も多いのではないでしょうか。

お焼香には正しい作法があります。

慣れていない人は、どう振舞えばいいのか分からないこともあるでしょう。ご遺族やほかの参列者の方に不快な思いをさせず、自分が恥をかかないためにも、しっかりと知識を身につけておくことが重要です。

そこで今回は、葬儀で必ず行われる「焼香のマナー」についてお伝えしていきたいと思います。

一般的な焼香の手順とマナーについて


焼香とは、仏教の葬儀や法事で、お香を焚くことです。

お香を焚くことで、その香りで邪気を祓い、霊前を浄めます。また、焼香をあげる行為は、故人に対して冥福を祈る気持ちを意味します。

一般的な焼香の手順としては、

①自分の順番が来ましたら、席を立ち、焼香台まで移動をします。
②焼香台の手前まで移動したら、遺族に一礼を行います。
③さらに焼香台まで1歩近づき、遺影に向かって一礼をします。
④焼香台には、焼香する人から向かって、右側に抹香、左側に香炉が用意されています。
⑤焼香を行い、合掌をして一礼します。
⑥合掌を終えましたら、焼香台から3歩下がり、遺族に一礼をして、自分の席まで戻ります。

上記が挙げられます。

また、焼香のマナーとして、「焼香の順番」も大事にする必要があります。

焼香は、一人ずつ行われることが多いのですが、焼香をあげる順番としては、故人と関係が深い人から行われます。
最初に焼香を行うのは喪主、その次に遺族や親族、一般会葬者との順になります。

基本的には、葬儀に参列した際の着席順に、席の順番通り行えば問題ありません。

ただ、この席順通りが分かっていないと、自分の順番ではないのに、席を立ってしまうということもあります。実際に判断に迷うことがあるようでしたら、焦らず周りを見渡し、落ち着いて自分の焼香の順番であるかを確認してから席を立つようにしましょう。



焼香の種類と作法のマナーについて


お焼香の種類

主流となっている焼香の種類は立って焼香を行う、「立礼焼香」です。
ただ、焼香にはいくつかの種類があり、葬儀の形式や会場の広さなど場合によって異なる場合があります。

主な焼香の種類には、多くの場合で用いられる立礼焼香のほかに、「座礼焼香」、「回し焼香」が挙げられます。


【立礼焼香の作法】


上記でも、簡単に焼香の作法について説明しましたが、さらに詳しく解説していきます。

葬儀に参列する人のなかで、仏教徒の参列者は数珠を持っています。(仏教徒ではなければ数珠は持ちません。)数珠を持っている場合は、左手に持ち、房部分が下にくるようにします。

自分の順番が来たら焼香台まで進むのですが、焼香台の前に立つ前に遺族や僧侶に一礼します。

その後、焼香台の3~4歩前で止まり、遺影・位牌を見つめてから、合掌をし、さらに1歩前に進みます。
合掌を行う際は、数珠を持った左手に右手を添えるようにして、手を合せます。
(宗派によっては、数珠を両手にかける場合もあります。)

焼香台の右側に抹香があるので、抹香を右手の親指・人差し指・中指でつまみ、頭を垂れるように額の高さまで捧げます。宗派によって異なりますが、この抹香を捧げる動作を1回~3回繰り返します。

なお、参列者の人数が多いと、葬儀進行者から「焼香(抹香を捧げる)の回数は1回にしてください」といったアナウンスが入る場合もあります。

焼香が終わったらもう一度合掌を行います。

そして、遺影を見ながら3歩後ろへ下がり、僧侶・遺族に一礼して自分の席に戻ります。


【座礼焼香の作法】


座礼焼香の基本的な作法は、立礼焼香と同様になります。ただ、和室などで焼香を行うときに、異界距離なら立ち上がらずに焼香台まで移動する方法があります。

この方法を、膝行・膝退といい、腕の力で身体を少し持ち上げ、片膝を立てながら前進または後退を行います。

座礼焼香では、膝行・膝退を行い、焼香台まで進みます。僧侶や遺族に一礼をしたら、焼香台まで進みますが、このときに座布団が置いてあることがあります。

基本的には、座布団の上には座らないほうが良く、座布団を下座に避けて正座をします。その後の、合掌、焼香の作法は上記の立礼焼香と同じように行います。


【回し焼香の仕方・作法について】


回し焼香は狭い葬儀会場や自宅などで葬儀を行う際に用いられます。基本的な回し焼香は、祭壇に置かれている焼香台の代わりに、お盆に抹香や香炉をのせて、前方に並んでいる親族から順番に焼香をしていきます。

一般参列者は、自分の席に座ったまま焼香をすることになるので、自分の順番がくるまで待ちましょう。そして、自分の順番が来たら、お盆が回って来るので、軽く一礼をして受け取ります。

焼香の作法は、立礼焼香と同様に行い、焼香を終えたら合掌します。その後、軽く一礼をして、隣の人にお盆を回しましょう。



宗派・宗教によって異なる焼香のマナー


お焼香のマナー

仏教には、複数の宗派があり、それぞれ教義や信仰対象、歴史的な背景などにより信仰の考え方に違いがあります。

それと同様に葬儀の焼香に対する考え方も、宗派によって異なります。焼香は、抹香を掴む回数と、額に捧げる動作がありますが、宗教ごとにこの回数なども変わります。

例えば、浄土真宗を信仰している人であれば、抹香を額に捧げる「おいしいただく」動作を行わないということがあります。

焼香をつまむ回数が真言宗や日蓮宗は通常3回ですが、浄土真宗や天台宗などの宗派には焼香をつまむ回数が定められていないということなどがあります。

また、今回は仏教の焼香についてお話をしましたが、宗教ごとに作法は異なり、神道であれば玉串奉奠。キリスト教であれば献花などの作法があります。

葬儀に参列する際は、マナーとして、それぞれの宗教や宗派の作法に合わせるようにしましょう。