出棺式の喪主の挨拶とそのタイミング、マナーなど簡単な挨拶文面もご紹介 | 相模原・八王子・多摩で低価格で高品質の葬儀なら【雅葬会】

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葬儀の豆知識
出棺式の喪主の挨拶とそのタイミング、マナーなど簡単な挨拶文面もご紹介
霊柩車

身内に不幸があり、突然喪主を務めなければいけないときに、出棺時の挨拶なども考えなければならないというのは大変ですよね。

葬儀の準備でバタバタしているので、そのなかで考えるのは難しいものです。そこで今回は、出棺時の挨拶を行うタイミングや出棺時の挨拶のマナー、出棺の挨拶文を作るときのポイントについてお話していきます。

いざというときに慌てないために、しっかり学んでいきましょう。

出棺式の流れ。挨拶を行うタイミングは?


まずは出棺式の流れについてお話していきます。出棺式とは、ご遺体を葬儀場から火葬場まで運ぶことをいいます。

  1. ①別れの儀式から始まります。

  2. ②祭壇に乗った棺を下ろし、祭壇に飾られているお花、副葬品を会場に集まった全員で入れます。

  3. ③喪主と遺族が横に並び、遺影を会葬者に向けながら挨拶をします。

  4. ④霊柩車に棺が乗ったら、遺族と同行希望者などが一緒に、火葬場まで向かいます。

  5. ⑤出棺式は終了です。
    挨拶をするタイミングは、副葬品を入れたあと、霊柩車に棺を乗せるときです。


棺の移動


まずは棺の移動についてです。

  1. ①葬儀終了後、祭壇に乗っている棺を式場の中央に運びます。
    (棺の周りを、葬儀に参加した人全員で囲みやすくするため

  2. ②中央まで運んだら、棺の蓋が開けられ、参列者が故人の顔の周りを中心に花で飾ります。(その他、手紙、思い出の品などがあれば同時に棺に入れます。このとき、一緒に入れられるものには制限があるため、注意しましょう。)

  3. ③棺に釘を打ったら、喪主の挨拶と続きます。


釘打ちの儀


次に、釘打ちの儀についてです。

  1. ①釘打ちの儀は、葬儀社のスタッフが棺に軽く釘を打ちます。

  2. ②その後、喪主から順に打ち石を使用し、釘の頭を軽く打っていきます。
    近年は釘打ちの儀を行わないケースも増えています。この釘打ちの儀には、三途の川を渡る故人を、金槌を川辺の石に見立てて見送るという意味が込められています。


霊柩車に運び入れるとき


釘打ちの儀が終了したら、棺は、霊柩車に運ばれます。

  1. ①棺は霊柩車に運ばれます。
    (棺の周りにいるのは、遺族が中心です。)

  2. ②喪主、遺族は遺影や位牌を手に持った状態で行います。

  3. ③運んだあと喪主が最後の挨拶を行います。
    この挨拶は、棺を運び終わったときに行うのが一般的ですが、地域によっては、運ぶ前に行う場合もあります。


葬儀社に、地域のルールを確認しておくと良いでしょう。挨拶が終わったら、霊柩車は出発します。このとき、クラクションが鳴らされます。これは、故人への感謝、お別れの意味が含まれています。

出棺の挨拶のマナー


マイク 葬儀

出棺の挨拶のマナーについて説明していきます。結婚式の挨拶に使用してはいけない言葉があるように、出棺の挨拶にも使用を控えるべき言葉があります。

その中で、「忌み言葉」「重ね言葉」などがあり、この言葉を避けて挨拶を行います。ここでは、出棺の挨拶のマナーを紹介します。

忌み言葉を避ける


まずは、忌み言葉について説明します。忌み言葉とは、不吉なイメージを持つ言葉であり、使用を控えるべき言葉です。具体的には、「消える」「落ちる」「大変」死をイメージさせる「四」、苦をイメージさせる「九」などです。

特に大変という言葉は「参列いただき大変ありがとうございました。」など、つい使ってしまいがちなので、気をつけるようにしましょう。

重ね言葉を避ける


次は、重ね言葉です。同じ言葉を繰り返す言葉で、不幸が重なることを連想させることから、使用は控えるべきとされています。具体的には、「またまた」「ますます」「度々」「重ね重ね」「いよいよ」などです。

意識していたとしても、つい使ってしまいがちな言葉なので、注意するようにしましょう。

3分程度に収める


出棺時の挨拶は、短くまとめるのが無難です。その理由としては、参列者のことが挙げられます。参列者の中には、高齢であったりなど、長時間話を聞くのがつらい人もいます。そのため、参列者への感謝の気持ちをできるだけ簡潔に伝えるようにすることが重要です。

出棺の挨拶文を作る際のポイント


ここでは、出棺時の挨拶文を作るポイントを紹介します。重要なのは、これまで書いてきた通り、忌み言葉、重ね言葉を避ける、そして参列者への感謝の気持ちを示すことを第一に考えるということです。これを念頭に置いておきましょう。

挨拶の流れを予め決める


挨拶文は、まず流れを決めることが重要です。これは結婚式など、他の式でも同様ですね。

流れとしては、「初めに自己紹介」そして「参列者へのお礼の言葉」次に「故人への生前のお礼」「故人の生前のエピソード」「最後に残された家族への力添えのお願い」といった構成が良いでしょう。

勿論、自身の立場などもあるので、臨機応変に構成を考える必要があります。

冒頭文はコンパクトにまとめる


先ほども書いた通り、出棺時の挨拶はコンパクトにまとめることが重要です。そのため、できるだけ、参列者への感謝の気持ちに焦点をあてたいところです。「本日の天気」などの、所謂、冒頭文となる部分は、できるだけ短くまとめましょう。

参列者に、配慮の気持ちを持って考えましょう。

原稿やメモ帳を用意する


出棺時の挨拶は、メモを用意しておくのが大事です。大切な人を亡くして精神的にも辛いときには、人前での挨拶は言葉も詰まったりしてしまいがちです。

万が一、挨拶の言葉を忘れてしまってもメモがあれば、見ながら話すことができるので、そういった場合に対応できるよう、メモを準備しておくことが求められます。

出棺式の挨拶例文


葬儀 手紙
「本日はお忙しい中、故人のためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。
大勢の方に見送られ、故人もさぞ喜んでいることかと思います。

皆様のおかげで葬儀、告別式も無事終わり、出棺の儀を執り行わせていただくことができました。厚くお礼を申し上げます。

残された家族は未熟ではありますが、家族全員で力を合わせ助け合っていきたいと思います。今後とも故人同様に変わらぬご指導をよろしくお願いいたします。
簡単ではありますが、以上で挨拶とさせていただきます。

本日は誠にありがとうございました。」


喪主の挨拶例文


「私は、故人の長男の〇〇でございます。喪主としてご挨拶申し上げます。
本日はお忙しい中、ご会葬、ご焼香を賜り、誠にありがとうございます。
故人は〇〇年〇月〇日に生を受け、〇〇年に株式会社〇〇に入社しました。

仕事に打ち込み、家族への気遣いも忘れなかった故人の姿は、私にとって、とても頼りになるものでした。

本日は、故人の葬儀にこのような沢山の方が集まってくださり、故人も私たち家族も本当に勇気づけられます。

故人に対する皆様のご厚意に、心から感謝いたします。
残された家族は未熟ではありますが、今後とも故人の生前同様、ご指導のほどよろしくお願いいたします。

本日はお忙しい中、故人をお見送りいただき、ありがとうございました。」


喪主代行の挨拶例文


「本来であれば、喪主が挨拶を申し上げなければいけないところではございますが、体調不良のため、喪主に変わり、親族を代表し、ご挨拶を申し上げます。
本日はお忙しい中、故人の葬儀にご会葬いただき誠にありがとうございます。

おかげさまで葬儀も滞りなく進行いたしました。
こんなにも大勢の方にお見送りをしていただき、故人もさぞ喜んでいることと存じます。

私ども、〇〇家(喪主の苗字)に連なる親族一同、これからも故人の遺志を継ぎ、生きていく所存でございます。残された遺族に対する変わらぬご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました。」

まとめ


今回は、出棺の挨拶について、まとめてきました。初めにも書きましたが、人の死というものは、いつ訪れるかわからないものです。

急な場面でも対応できるよう、この記事を参考にして、事前にしっかり学んでおきましょう。