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仏壇にお供えしてはダメなものはなに?お供えすべきものやマナーを紹介
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仏壇にお供えしてはダメなものはなに?お供えすべきものやマナーを紹介
仏壇のお供えものには、選んではダメなものがあります。選んではダメなものには「死」や「地獄」、「不幸」を連想させるものが多く、不吉ですし、贈る場合は失礼にあたります。お供えものに選んではいけない8つの食べ物や植物をはじめ、お供えすべきもの、お供えの仕方に関するマナーも解説します。
仏壇にお供えしてはダメなもの
ではここからは、仏壇にお供えしてはダメなものを8つ取り上げて紹介し、不向きとされる理由についても解説してきます。
五辛
五辛(ごしん)は、漢字から分かるように五つの辛い食べ物のことで、仏教では「にら、ねぎ、らっきょう、にんにく、のびる」の5つ、道教では「にら、らっきょう、にんにく、あぶらな、こすい(パクチー)」の5つが当てはまります。
「欲望や怒りを増幅させる食べ物」とされているため、仏壇に備えるご飯であるお仏飯に使ってしまわないよう注意しなくてはいけません。
肉や魚
肉や魚は、生き物を殺して食べ物にすることが「無益な殺生をしてはいけない」という仏教の教えに反するため、お供え物としてタブーとされています。
故人との思い出を振り返ると、好んで食べていたお肉やお魚をお供えしたくなるものですが、基本的に肉や魚はお供えものとして禁忌されています。
マナーを守って避ける方が良いでしょう。
トゲや毒のある植物
お供えものの1つにはよくお花が取り上げられますが、トゲのある植物は地獄にある「針山」を連想させるため、お供えものにはタブーとされています。バラやアザミ、イラクサなどを供えてしまわないように注意しましょう。
また、毒のある植物は「死」を連想させることから控えるのが賢明です。彼岸花やスイセン、スズラン、あじさいなどの花に注意してください。
蔓上の植物
蔓上の植物は、「蔓に絡まって成仏できない状況」をイメージさせることからお供えものとしてタブーとされています。
また、蔓上植物の絡みつく姿から「死者にあの世へ連れていかれる」ことが連想されることでも避けられています。
仏壇や仏具に巻きついてしまう可能性もあり、ご家族の手を煩わせてしまう点でも避けた方が良いでしょう。
鉢植え
鉢植えは、根っこがある植物が「不幸が根付く」ことを連想させるお供えものです。家族に悲しい出来事が続き、不幸が頻繁に起こると考えられていることからタブーとされています。
鉢植えは枯れにくく手入れが楽という魅力があるものの、鉢植えは避け、生の切り花をお供えするのが一般的です。
においがきつい花や果物
においがきつい花や果物は、においが「死臭」を連想させるほか、においに引き寄せられて悪霊が寄ってくると考えられているためタブーとされています。
また、においがきついと仏壇のある部屋ににおいが充満し、お住まいのご家族やお参りに来た人に嫌な思いをさせてしまう可能性もあります。
においが虫を引き寄せてしまい、神聖な場所を汚してしまうきっかけとなる点でも避けるのが賢明です。
腐りやすい果物
腐りやすい果物は、「腐ったものには悪霊が集まってくる」という考え方があり、不幸を引き寄せてしまうことから避けられています。
また、果物は仏様に召し上がっていただく食べ物としてお供えするため、腐ってしまうとすぐに下げる必要があり、仏様はゆっくり召し上がれません。
日持ちしにくいバナナやキウイ、梨などの果物は避けて用意すると良いでしょう。
桃
桃は、曹洞宗に限り、お盆の仏壇にお供えするのがタブーとされている果物です。曹洞宗には「桃は天界の食べ物」、「神聖な桃は亡くなった人の魂を避ける」という考え方があり、お供えものとして置くと故人の魂が戻ってこれなくなるとされています。
曹洞宗の場合は、桃をお供えものに用意しないように注意してください。
仏壇にお供えすべきもの
仏壇にお供えすべきものは、「五供(ごくう)」と呼ばれている「香」「灯明」「花」「水」「飲食」の5つです。
「香」はお線香のことで、仏様が香りを召し上がるほか、周りやお参りに来た人を清めるとも言われています。
「灯明」はろうそくのことで、闇をはらって照らす重要な供養のひとつとされています。
「花」は仏様が香りを召し上がるほか、諸行無常の教えを表し、仏様と向き合った人の心を落ち着かせる意味があるとされています。
「水」は仏様の喉を潤すためや、清める意味合いでお供えするとされています。ちなみに、浄土真宗に限っては、「極楽浄土にいるのに満たされていない」という考えにつながることから水は用意しません。
「飲食(おんじき)」は炊きたてのご飯のことで、私たちと同じ食べ物をお供えすることで仏様とつながれるとされています。
お供えに関するマナー
お供えものや五供は決められた置き場所があり、間違ってしまうとご本尊や仏様に失礼にあたるのはもちろん、お供えものが意味をなさなくなる可能性もあります。
そこで、ここからはお供えものの置き方に関する作法について、知っておきたい3つの基本的なマナーを紹介します。ご自宅の仏壇の見直しや、基本的な仏壇に関する知識の習得に役立ててください。
置く位置に注意
基本的なお供えものとなる五供は置き方が決まっています。ご飯は仏飯器に盛り、水は茶湯器にいれて仏器膳にのせ、位牌の下の段にお供えします。
その下の最下段には、五供の中で最も格が高いとされる香炉を中心に置き、その両サイドに火立を一対置いて灯明、火立の外側に花立を一対置いて切り花を置きます。
お仏飯を用意する場合は四角い御膳を用意して、左手前にご飯を入れた親碗、その右にお吸い物をいれた汁椀を置きます。
親碗の奥には煮物などを入れた平椀を置き、その右側に酢の物などを入れた壺椀、漬物を入れた高皿を御膳の中央に置いてください。
お仏飯をお供えする時は、仏壇側に親碗と汁椀がくるように向きを変えて置きます。
懐紙を使う
果物をお供えする場合に覚えておきたい基本的なマナーは、懐紙を使うことです。高坏(たかつき)や供物台があっても果物を直接置くのではなく、懐紙を置いてその上に果物やお菓子などのお供えものを置くのがマナーとなっています。
お供えものの下に引く懐紙は、右側が上になるように三角形に折り曲げれば完成です。懐紙の左側が上となるように平らな方を仏壇側に向けて置き、その上にお供えものを置いてください。
フルーツのかご盛りについては、正面が手前を向く形で仏壇の前にそのままお供えするので構いません。
個包装ははがさない
お供えものは仏様の食べ物という考えから、個包装をはがしてお供えした方が良いイメージがありますが、個包装されているものははがす必要はありません。仏具の汚れ防止や日持ちのしやすさからも、個包装はがさない方が良いでしょう。
また、個包装のお菓子などをお供えする場合は、お仏飯のように正面を仏様に向ける必要はありません。フルーツのかご盛りと同様に、正面が手前を向く形で高坏や供物台に懐紙を敷いてお供えしてください。
供え物は近親者で食べる
仏壇にお供えされた食べ物は、「お下がり」として近親者で食べるのが良いとされています。その理由としてあげられるのが、仏様にお供えしたものには仏の力が備わっていると考えられており、頂くことでその力まで頂けるという考え方があるためです。
また、お清めの1つとも考えられています。これらの点から、仏壇のお供えものは近親者で食べるのが基本的なマナーとなっています。
仏壇のお供えものを選ぶ際は、お供えした後に配りやすい、個包装されていて小分けしやすいものを選ぶことも1つのポイントとなるでしょう。
まとめ
お供えものやお仏飯には、選んではダメな食材や植物があります。その理由は「欲望や怒りの増幅」や「地獄」、「死」、「不幸」などを連想させるためであり、仏壇にお供えしてしまうと供養とは逆の意味合いを付け加えてしまいます。
ご自身の仏壇でお供えしてしまうのも良くありませんが、知り合いのお宅にお参りする際のお供えものに選ぶのもいけません。
相手に失礼がなく、ご自身も恥をかくことなく清々しい気持ちでお参りできるよう、ダメなお供えものには注意してください。
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