コロナ禍でも妊婦は葬に参列するべき?言い伝えとマナーも解説 | 相模原・八王子・多摩で低価格で高品質の葬儀なら【雅葬会】

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葬儀の豆知識
コロナ禍でも妊婦は葬に参列するべき?言い伝えとマナーも解説
ウイルス

新型コロナウイルス感染症の流行により私達の生活は一変しました。更に二次感染防止の為、お葬式の形にも変化が現れています。お葬式というのは参列するタイミングがいつ訪れるか分からず、妊娠中に参列する事も有り得ます。

故人を偲ぶ思いがあったとしても時節柄、妊婦は参列をするべきなのでしょうか。
今回はこのご時世である事も踏まえ、葬儀における妊婦についてのお話と参列する際に気を付けることを紹介していきます。

コロナ禍中のお葬式。妊婦は参列はどうする?


自粛ムードが続く中「葬儀は不要不急の外出に当たらない」との認識ですが、実際に考えられる感染リスクからお話します。

例えば遠方の会場に公共交通機関を利用して行く場合、移動中に感染リスクがないとは言えません。

同時に他の参列者に感染させてしまうリスクが0から1になります。
誰しもが自分は感染していないと言えない状況であることを理解して、県を跨ぐ移動自体を今は控えるべきではないでしょうか。

当然「故人をしっかりお送りしたい」という気持ちは、皆様も、全国の葬儀社も一緒です。会場では参列者・スタッフ全員のマスク着用、椅子や焼香の間隔を広げる、参列者が多い場合は式場内の人数制限など様々な対策を実施をしています。

しかしまだ油断ならないのが現状です。
そして何よりも、葬儀の場で新型コロナウイルスに感染してしまっては故人も浮かばれません。

葬儀という形だけがお別れ、参列できないから悪い、そんなことはないのです。
このご時世だからこそ、リスクがある行動は避けて冷静な判断をしましょう。

お葬式と妊婦に関する言い伝えについて


「妊婦がお葬式に出ると赤ちゃんがあの世に連れていかれる」
「妊婦は火葬場に入ってはいけない」
「妊婦はお骨を拾ってはいけない」

よく耳にする言い伝えですが、いずれも迷信であり医学的根拠はありません。
ただ昔は疫病などによる死者が多く、死者を葬る儀式、それにまつわる場所は穢れたものとされていました。

恐らくそういう背景から、葬式に出た妊婦が感染してしまい母子共に命を落とす事があったのでしょう。
今でも葬式から帰ったら塩で体を清める風習が地域によっては残っています。

またそれだけ昔の人々は「死」に対する恐怖が強かったのです。
その恐怖、恐れから「死者の霊魂が寂しがってお腹の赤ちゃんを道連れにしようとするが、鏡を入れておけばそれを跳ね返してくれる」という迷信もあります。

このような迷信はあくまでも、今でこそ発展している医療がなかった時代に、母子を守ろうとする人の思いからできたものです。

ただ怖いもの思うのではなく、切なる願いがあった背景を一つの知識として理解すると暖かみを感じられるのではないでしょうか。

妊婦が葬式に参列する際の服装


黒 服

結論、妊婦が葬儀に参列しても全く問題はありません。
妊婦だからという理由だけで拒まれることはないですが、葬儀の場に限らず妊婦は周囲から体調を心配される存在です。

なので次に妊婦の方が葬儀に参列する際の服装と持参してほしいものについてご紹介します。

服装


まだお腹が目立っていない方であれば、一般的なブラックフォーマルの喪服で構いません。一方、お腹が大きい場合には妊婦用のブラックフォーマルを始め、黒・紺色の光沢がないシックなもので構いません。

どちらにしてもお腹周を締め付けなくて負担がかからないものがおすすめで、寒い時期はヒートテックや腹巻で身体を冷やさない工夫も大切です。


かかとが低くて太いタイプで、光沢のない黒いパンプスがマナーとされています。また金具や飾りが目立つものはNGです。

また妊婦の方が転倒してしまっては危険なので、安定感のある靴を選びましょう。
冬だけでなく夏は夏で冷房の寒さもありますので、ストッキングよりタイツの方が冷え対策になります。

その他小物


いつ何があるか分からない妊娠中は母子手帳と健康保険証を常に持ち歩いておくと安心です。

それとクッションや膝掛け(失礼にあたらない色味のもの)などもあると下半身の冷え対策、腰痛がある際に負担を軽減できます。

また迷信が怖いという方はお腹に小さな手鏡を入れたり、赤い布を巻いて参列してみると気休めになるでしょう。

妊婦の葬式参列の注意点


スーツ 指

妊娠中は心身の変化に自分自身がついていくので精一杯な時期。
妊婦でも故人を見送りたい気持ちはありますが、あなた一人の身体ではない事を忘れずに体調を第一に考えるのが大事になってきます。

その中で妊婦が参列した際に起こりうる注意点をお話します。

体調が優れない場合は参列を控えるべき


人によって悪阻は様々ですが、お腹の張りなどの変化に見舞われ心身共にデリケートな時期です。そういった不安定な体調での参列は、妊婦の身体に大きな負担となってしまうのです。

多少の無理くらい大丈夫だろうと、体調不良を軽視しては最悪の場合流産をしてしまう可能性も出てきます。また会場によって控え室の空きがない場合も考えられ、少し休ませて頂くことが物理的に無理な場合も。

いつ生まれてもおかしくない臨月での参列も万が一を考えて、できるだけ控えましょう。

地域によっては妊婦の参列がNGの場合がある


地域や土地の習慣によっては妊婦がお葬式に参列できないことがあり、
都市部でも地方でも事前に参列の確認をしたら断られた、という事もあります。

妊婦の身体に対する心配や、昔から言い伝えられる迷信によるものなので
無理をして妊婦がお葬式に参列すると地域の方々に悪影響を与えてしまいます。

そういった風習に逆らってまで参列する必要はないので、お心遣いと受け止めて参列を控えた方が賢明です。

お線香の香りがきつく感じる場合がある


妊娠中は妊娠前よりも、においに敏感になる時期です。
特に悪阻が酷かった人はお線香の香りがきつく感じる場合があります。
仏式で行われる通夜であれば必ずお線香を焚きます。

普通の人であればお線香の香りはさほど気にならなくても、妊婦には耐え難い香りともなります。お焼香の際にはお線香の香りが続きますし、会場によっては立ち続ける事により体調が悪化する場合も考えられます。
悪阻があったり臨月である方は参列は控えましょう。

まとめ


妊婦であっても大切な人とのお別れ、お見送りをしたいと思う気持ちは当然のことです。葬儀への参列は、母子の健康第一で、無理はせずに決めて頂けたらと思います。

新型コロナウイルスの影響で最期に会えなかった、送れなかったという方々のお心が、
いつか必ず訪れる新型コロナウイルス収束と共に晴れます事を祈っております。
この記事が参考になりましたら幸いです。