お葬式は予期せずに突然訪れるものです。
突然のお葬式で心配に感じるのは、葬儀のときのマナーではないでしょうか。
特に若い世代の女性は、滅多にこういう機会があるわけではないので慌ててしまうこともあるでしょう。
女性は普段マニキュアやジェルネイルを楽しんで華やかにされている人も少なくないのです。
マニキュアやジェルネイルをしていて、葬儀のときどうしたらいいか分からない、と葬儀にあまり出席したことない人は迷ってしまうのではないでしょうか。
そのようなときに活躍するのが葬儀用手袋です。
そこで今回は葬儀用手袋について説明します。
身だしなみとマナー
訃報は突然くることが多く、生前親しかった人ならば驚きと悲しみを抱くことでしょう。
しかし、そうも言っている暇もなく、葬儀に出席するためにいろいろ準備をしなくてはなりません。
故人やそのご家族に失礼がないようにきっちりとした身だしなみでお別れの儀式に参列したいですよね。
近年、ネイルするのがファッションの一部になっているため、マニキュアやネイルサロンで指先を綺麗に目立つようにしている人も多くなってきました。
トップコートや薄いピンク色、ベージュ色などの目立たない色合いのマニキュアなら葬儀でも失礼に当たりません。
しかし、ネイルサロンで行うジェルネイルは自分では落とせないため、突然の葬儀出席となれば大変困りますよね。
自分でマニキュアしている場合はもったいないかもしれませんが、綺麗に落としてすっぴん爪にしたほうが良いでしょう。
ジェルネイルをしていてネイルサロンの予約が取れなくて落とせないという場合は葬儀用手袋を使用します。
仏教が多い日本では、喪服時に手袋をつける習慣はあまりなく、どちらかというと海外のキリスト教の場合などに身につけていることが多いです。
ですが、仏教のお葬式でも手袋をすることは決してマナー違反ではありません。
葬儀用手袋を選ぶポイント
葬儀用手袋を選ぶうえで、ポイントが3つあります。
それぞれ説明します。
【黒色の手袋を選ぶ】
葬儀用手袋は、喪服や靴などの小物同様で黒色に統一されているものに限ります。
黒色以外のものは避けて、ワンポイントがあるものや絵柄が入っているものも避けましょう。
【素材は布地やナイロン製を選ぶ】
葬儀用手袋はレースや綿、ナイロンなどでできたものがあります。
しっかり指先をガードできるのは、やはり布地やナイロン製です。
また、革などの殺生をイメージするものはご法度ですので注意してください。
レース製の場合、着用して爪が目立たないかどうか、一度確認してみたほうが良いでしょう。
【夏場だった場合は網手袋を選ぶ】
網手袋は主に夏場などの蒸れやすい時期に使われます。
網目のサイズはさまざまですが、網目の大きいものより小さく細かいもののほうが指先を目立ちにくくするためオススメです。
葬儀用手袋のつけるタイミングと外すタイミング
葬儀用手袋はどのタイミングでつけて、どのタイミングで外せばいいのか疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
自宅からつけていくこともできますが、その都度脱着しなければいけないのは大変ですし、ずっとつけたままにしておくと汚れてしまう原因にもなります。
葬儀用手袋の脱着のタイミングは3つあります。
- 葬儀が始まって自分の席に座ったら葬儀用手袋を外す
- 焼香のときは手袋を持っていかず席に置いておく
- 焼香が終わり席に戻ったら葬儀用手袋をつける
葬儀のマナーは地域や人によって微妙な違いがあります。
しかし、上記の方法は基本的なマナーになりますので、守っていれば失礼に当たることはありません。
焼香のときは必ず外す
海外のマナーでは食事や握手以外では手袋を外すことはないようですが、日本では葬儀の焼香のときは外したほうが良いとされています。
葬儀用手袋をつけたまま焼香するというのはマナー的に良く思われません。
焼香のとき手袋を外した状態なので指先は見えてしまっていますが、前面や側面には参列者が居ないので見られる心配はありません。
葬儀用手袋の相場
葬儀用手袋はいろんなお店に売っています。
近場でも売っているところも必ずあります。
売り場によって金額が違うので下記にまとめてみました。
- 洋服の青山…2,300円前後
- しまむら……1,200円前後
- ネット………1,000~4,000円
こうして見てみると値段がピンキリなのが分かります。
お近くのお求めやすいところで買うのが一番でしょう。
まとめ
ここまで葬儀用手袋について紹介してきましたが、参考になりましたでしょうか?
葬儀に参列するときは事前にマナーを知って一般的な知識を持っておくことがとても大切ですね。
日頃からネイルをよくしている人なら、毎度お葬式の連絡を受けるたびに慌てずに済むように、一つ葬儀用にきちんとした布製の黒色手袋を持っておくことをオススメします。